[フィリピン] フィリンベスト:2021年前半期のPOGOテナント減少

2021/09/14



フィリンベストREIT(FILREIT)は、リースの早期終了などで、多数のオンラインカジノ業者(フィリピン・オフショア・ゲーミング・オペレータ(POGO))テナントが前半期減少したと述べています。


同社によると、2021年終了時点の全体の稼働率は89%で、POGOテナントが占める割合は、2.8%から1.5%に下がりました。しかし、この減少は想定の範囲内だということです。


「今残っているPOGOテナントがさらに減少することで、稼働率が下がることは予測していました。」とFILREITはその声明の中で述べています。


FILREITによると、2021年前半期末時点のテナントのうち、90%はビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)会社で、このセクターは回復力があるとしています。地域の営業本部機能もまた、POGO企業が占めていたテナントベースの一部を取って代わったということです。


「強化したコミュニティ隔離措置(ECQ)の制限による遅れはあるものの、新しい多国籍BPOテナントやROHQ(地域営業本部)が、空いたスペースに入ってきています。」


FILREITは、17棟のオフィス30万平米超のポートフォリオを管理しており、うち16棟はモンティンルパのフィリンベスト・コーポレート・シティのノースゲート・サイバーゾンにあります。


FILREITの第2四半期の純利益は、前年同期の4.7億ペソ(約10.3億円)から12%落ちて4.1億ペソ(約9.0億円)となりました。


売上高は、前年同期の10.4億ペソ(約22.9億円)から9%落ちて9.5億ペソ(約20.9億円)となりました。賃料収入は、前年同期の7.5億ペソ(約16.5億円)から8%減少して6.9億ペソ(約15.2億円)となりました。


しかし、2021年1月~6月の6か月間では、純利益は8%増の10.5億ペソ(約23.1億円)となりました。これは、いくつかのプロジェクトが親会社であるフィリンベストランド(Filinvest Land)に移管された結果、税引き当てが減ったことによるものです。


FILREITの会長、ロード・ジョセフィン・ゴティアヌン-ヤップ氏は、「経済情勢全体を考えると、前半期の業績については満足しています。」と話しています。


前半期の売上高は、13%減の19.6億ペソ(約43.1億円)でした。賃料収入は、8.4%減の14億ペソ(約30.8億円)でした。


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(出所:Business World Online
(画像:Photo by Nick Morrison on Unsplash )