[フィリピン] SMプライム、2022年前半期21%増益

2022/08/02


フィリピン不動産大手SMプライム・ホールディングス社(SM Prime Holdings Inc.)は、2022年前半期の純利益が前年同期比21%増の141億ペソ(約333億円)となりました。旗艦ショッピングモール事業と全国的な隔離規則の緩和が貢献し、利益が力強く回復しました。


今年1月~6月期のフィリピン国内のモール事業による収益は、昨年前半期の107億ペソ(約253億円)から92%増の206億ペソ(約486億円)となりました。グループ全体の連結収益の44%をモール事業が占めました。


モール賃貸収入も80%増の186億ペソ(約439億円)になりました。オンラインニュース「
The Inquirer」によると、SMプライムは、Covid-19パンデミックの期間、テナント支援のために賃料支払い猶予や賃料割引を2年以上行っていましたが、今年第2四半期からは元の賃料に戻して全額請求しています。


主要エリアにおけるコミュニティ隔離措置が緩和されたことで、SMプライムの映画館、チケット販売、その他収益も同様に伸び、前年同期の5億ペソ(約12億円)から、2022年前半期は20億ペソ(約47億円)となりました。


SMプライムのジェフリー・リム社長は、プレスリリースにて、「直近の四半期、国内需要が伸び、SMプライムの業績は、2022年前半期実績でレポートされたとおり、安定的なものになりました。世界的に経済は減速していますが、国内経済は、海外で働くフィリピン人労働者からの送金の持続的な増加、ビジネス・プロセス・アウトソーシング業界、そして国内の旅行・観光活動の増加の恩恵を受けるでしょう。」と述べています。




(出所:Business Inquirer

(画像:Image by Earl Calingacion from Pixabay)