[フィリピン]世界オフィス賃料番付マニラは低価格にランクイン

プライムオフィス賃料1平方メートルあたり581USドルでマニラは世界66位にランクイン。低価格・好立地を条件とするテナントにとって魅力的な選択肢となっています。

[フィリピン]世界オフィス賃料番付マニラは低価格にランクイン

JLL社の調査報告書『プレミアム・オフィス・レント・トラッカー(Premium Office Rent Tracker)』の第5版によると、世界86カ国の高額プレミアム賃貸オフィス市場に、東南アジア5カ国がランクインしました。

同報告書によると、マニラは1平方メートルあたり581USドル(約60,058円)の賃料で世界66位に座し、最先端グローバル都市の中で最も手頃なプレミアムオフィスロケーションの一つとして、低価格でありつつも好立地を求めるテナントにとって魅力的な選択肢となっています。

年間平均賃料がそれぞれ1平方メートルあたり431USドル(約44,552円)と463USドル(約47,860円)のマカティ市及びタギッグ市のビジネス街は、マニラ首都圏の全マーケットを主導。その理由は、それぞれ6.2%と6.3%とという低い空室率にも表される通り、IT-BPM(外部委託)や企業オーナーからの安定したオフィス需要にあり、高品質高グレードの株や戦略的立地、インフラへのアクセス、才能の凝集がこれらの地域の重要なメリットとなっています。

リザン・タン氏(JLLフィリピン ヘッド・オブ・コマーシャル・リーシング)は、「マニラは引き続きオフィスセクターにおける安定した需要と成長を見るでしょう。インフラや高品質オフィスへの投資が増え、現在の前向きな動向が今後数年間にわたって繁栄すると我々は考えています。」と言いました。

シンガポールは年間純実効賃料及び賃料負担率が1,259USドル(約13万143円)と世界14位にランクイン。これは最高額サブマーケットである香港中環のプレミアム賃料の50%を多少上回る数字です。

その他ランクインした東南アジア諸国における賃料も同様に低く:ホーチミン市(38位、829USドル(約85,694円)/㎡)、ジャカルタ(55位、646USドル(約66,777円)/㎡)、バンコク(77位、495USドル(約51,168円)/㎡)、クアラルンプール(85位、323USドル(約33,388円)/㎡)という結果でした。

技術が豊富な市場は、最高額市場の中でも注目を集め続けています。ニューヨーク、シリコンバレー、サンフランシスコ、ボストンなどの米国のテックハブ、ロンドン、ストックホルムなどのヨーロッパ都市、北京や深圳などは全て高額市場としてランク付けされています。反対に、アフリカの中心地であるヨハネスブルグやナイロビは、現在最安値市場となっています。

プレミアムオフィスの主要テナントは引き続き銀行・金融業界となるものの、オフィス需要の増減におけるテック企業の役割が特に大きくなっています。

ジャカルタやホーチミン市など、東南アジアのゲートウェイ都市は「次のシリコンバレー」を目指し、昨今シンガポールとの競合を繰り広げています。特に急成長を見せるテックスタートアップのコアシステムは、ベンチャーキャピタルやプライベートエクイティ投資家の注目をシンガポールから逸らせており、いずれはアジアの投資兼イノベーションハブの立ち位置をかけて、シンガポールの強敵として浮上するかもしれません。

(出所:The Manila Times