[マレーシア] マリオットはマレーシアの将来に自信

マリオット・インターナショナルが、マレーシアでACホテルを展開すべく契約をYTLホテルズと契約を交わしました。

[マレーシア] マリオットはマレーシアの将来に自信


マリオット・インターナショナル社は、マリオットブランドのACホテルズをマレーシアに導入することでYTL Corp BhdのYTLホテルズと歴史的合意をし、さらなる拡大の機会とマレーシアの将来性に強気な姿勢を見せています。

マリオットのアジア・パシフィック地域のプレジデント兼マネージングダイレクターのクレイグ・スミス氏は、同グループが今後3年でリゾート、シティ合わせて30物件をオープン予定であると話しています。

「すでに合意済みのホテル取引もあれば、現在交渉中のものもあります。また、新築ホテルもあれば、既存のホテルを改装するものもあります。今、マレーシアには全部で14ブランド30ホテルを運営しています。我々が衰退しているのではないかと心配されている方もいますが、確実な供給パイプラインもありますし、今後も強気な姿勢をみせていきます。」

「マレーシアは、電力供給も十分ですし、スキルの高い英語が話せる人材もいます。公共交通機関もしっかりしていて、道路交通網が発達しています。観光客が増え、マレーシアを訪れる中国人も増えています。」とスミス氏は語っています。

2019年前半期、マレーシアの観光収入は417億リンギット(137億USドル)に達し、前年同期比で6.8%増となりました。

マレーシアを訪れる外国人も2019年前半期で1,340万人と、前年同期の1,270万人から4.9%増となりました。

(出所:Tourism Malaysia


マレーシアを訪れる外国人のうち、アジア・パシフィックからの旅行者が70%を占め、シンガポール(540万人)、インドネシア(190万人)、中国(160万人)、タイ(99.1万人)、ブルネイ(62.7万人)、インド(35.4万人)、韓国(32.4万人)、フィリピン(21.1万人)、ベトナム(20.0万人)、日本(19.7万人)となっています。

全体として、短距離、中距離、長距離市場どれも、2019年前半期は前年同期比で、それぞれ4.7%、7.2%、1.8%とプラスの成長を見せました。

これらの数字から、マレーシアの観光庁は、マレーシアの渡航者数について、今年は、昨年の2,580万人から増やして、2,810万人の目標を達成するだろうとみています。

来年は、マレーシア訪問キャンペーン「Visit Malaysia 2020」として、渡航者数3,000万人、観光収入1,000億リンギットを目標に掲げています。


マレーシアにおけるマリオットブランドのACホテルの拡大

ACホテルズ・バイ・マリオットは、スペインに起源を発するヨーロッパ風のライフスタイルブランドです。北米、南米だけでなく、ヨーロッパの15の国と地域に、125以上のデザイン主導のホテルを展開しています。

スミス氏は、マリオット・インターナショナルは、このブランドを、マレーシアを含むアジア・パシフィックで確立させることを目指していると語っています。

「ACホテル・バイ・マリオットは、ヨーロッパ人によってヨーロッパでデザインされた魅力あふれるブランドです。このたび、YTLホテルズと契約を交わし、ACブランドのスタンダードが、YTLホテルズの3つの既存のホテルで実施されることになります。私たちのここでの役割は、私たちのシステムを組み込み、運営することです。」とスミス氏は話します。

ACホテルズ・バイ・マリオットのブランドを掲げることになる3つのホテルは、ヴィスタナ・クアラルンプール・ティティワンサ、ヴィスタナ・ペナン・ブキット・ジャンブル、ヴィスタナ・クアンタン・シティセンターです。

これらのホテルは、今年12月1日よりそれぞれ、ACホテル・バイ・マリオット・クアラルンプール、ACホテル・バイ・マリオット・ペナン、ACホテル・バイ・マリオット・区アンアンと改称します。

今回のACホテルへの変換は、マリオット・インターナショナルにとって、アジア・パシフィック地域初となります。

YTLホテルズのエグゼクティブ・ダイレクターであるマーク・ヨー氏は、マレーシアでACホテルズ・バイ・マリオットを拡大させることに意気込みを見せています。

「私たちは、YTLランド社のもと、十分な土地を抱えていますので、新しいホテルを建設ずることもできますし、既存のホテルを変換することもできます。私たちはACホテルズ・バイ・マリオットのブランドが好きです。ミレニアルの間では、その現代的で優美なデザインが、特にヨーロッパやアメリカで人気です。

私たちの目標は、サバ州やサラワック州を含む、すべての州にACブランドのホテルを作ることです。というのも、市場の異なるセグメントに対応できるからです。」

また、ヨー氏は、グループのコア事業が建設業であることを生かし、マリオット・インターナショナルというパートナーとともに、費用対効果高く、効率的にACホテルを建設していくと言います。

YTLホテルズは、ホスピタリティー資産36件のうち、リッツ・カールトン、JWマリオットおよびオートグラフ・コレクションなど、アジアおよびヨーロッパにおいて、12のマリオット・インターナショナルホテルを展開しています。


アジア・パシフィック地域における成長

一方で、スミス氏は、来年末までにアジア・パシフィック地域で1,000のホテルをオープンさせるという目標にマリオット・インターナショナルがあと一歩というところまで来ていると明かしています。

これまでに、マリオット・インターナショナルは、800のホテルをオープンさせてきました。

「目標まであと200ですが、そのうち半分は中国でオープンが予定されています。さらに3分の1はインドで、残りは韓国や日本といった国々です。アジア・パシフィック地域において、中国とインドが私たちにとって一番の成長市場です。」とスミス氏は語っています。

スミス氏によると、アジア・パシフィック地域における系列ホテルの稼働率は、平均60~70%とのことです。

「幸運も才能のうちといいますが、私たちは世界でもラッキーな場所にいます。どのエコノミストも、世界最大の市場はいまだアジアであると言いますから。」

「グループ全体でみても、アジア・パシフィック地域の成長がトップを走っています。MICE(Meeting, Incentives, Conferences and Exhibitions)*市場はまだこれからですので、この事業はアジア・パシフィックが他のどの地域よりも急速に成長するとみています。」とスミス氏は語っています。

*MICE:Meeting(会議・研修)、Incentive(招待旅行、travel, tour)、Conference(国際会議・学術会議)またはConvention、Exhibition(展示会)

マリオット・インターナショナルは、アメリカ・メリーランド州を本拠地とし、132の国と地域で、30ものホテルブランド、7,000物件を運営しています。

(出所:New Straits Times