2020/07/02
[フィリピン]メトロマニラのGCQ、セブ市のECQ継続7月15日まで
新型コロナウィルス(Covid-19)感染拡大抑制のためにメトロマニラで実施されている「一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)」が7月15日まで継続となりました。Covid-19の打撃を受けた経済の再開のためにGCQが実施されて1か月になります。
これは、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が、メトロマニラを7月1日からさらに2週間GCQとすべきとのCovid-19対策の省庁横断タスクフォースの提言を承認したことを受けて発表されました。
同じく7月15日までGCQとなる州は以下の通りです。
・ルソン島のベンゲット州、カヴィテ州、リサール州
・ビサヤ諸島のレイテ州と南レイテ州
さらにビサヤ諸島の以下の市町村です。
・セブ島のラプラプ市、マンダウエ市、タリサイ市、ミングラニーラ市
・レイテ島のオルモック市
コロナウィルスの感染者数が増加傾向にあるものの、政府はより緩和されてロックダウン措置を継続することを決めました。
感染拡大の勢いが弱まる気配がなく、フィリピン国内の感染者数が7月末までに6万人を超えると予想している専門家もいます。
専門家は、ロックダウンが緩和されてからメトロマニラの感染者数は50%増加したことを指摘しています。強化されたコミュニティ隔離措置(ECQ)が実施されていた期間は、平均の新規感染者数が日当たり271件だったのに対して、一段階緩和された「修正を加えた強化されたコミュニティ隔離措置(MECQ)」実施下では日当たり396件、さらにもう一段階緩和された「一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)」実施下では日当たり583件となっています。
■セブ市は最も厳しいECQ延長
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、セブ市で実施されている「強化されたコミュニティ隔離措置(ECQ)」についても7月15日まで継続としました。
ドゥテルテ大統領は、6月30日に放映されたテレビ演説の中で、セブ市における感染者数が非常に多く、市内の病院をはじめとしていたるところで厳しい状況が続いていることを受けて、ECQの継続を決めたと話しています。
ECQが実施されているのはセブ市のみです。
先週ドゥテルテ大統領はセブ市内の対策の様子を視察するために、ロイ・シマツ環境大臣を派遣しています。
セブ市では、6月30日までに感染者数5,494人、うち死者169人、回復者2,723人となっています。フィリピン全体では、37,514人、うち死者1,266人、回復者10,233人となっています。
(出所:Inquirer Net)
(トップ画像:Photo by Jeff Nafura on Unsplash )
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