[ベトナム] 2021年不動産市場のトレンドは

不動産サービス会社JLLベトナムは、ベトナム不動産市場の2021年の5つのトレンドを挙げています。

[ベトナム] 2021年不動産市場のトレンドは

2020年は不動産業界を様変わりさせましたが、今年のトレンドは市場の需要に沿ったものになっているようです。不動産サービス会社JLLベトナムのシニアダイレクター、チャン・ブイ氏は、ベトナム不動産市場の2021年の5つのトレンドを挙げています。


1.「市の中の市」「総合的な不動産」

ベトナムの不動産市場は徐々に成熟してきており、単なる住処というよりは、健康的でサスティナブルな暮らしに興味を示すバイヤーが増えてきています。

そのようなバイヤーを呼び込むべく、デベロッパー各社は、急速な都市化や旧式の公共インフラのない、幅広い設備を備えたレジデンシャルエリアを建設しています。大規模プロジェクトの利点は、見込みバイヤーのグループに対して、複数の異なる住宅タイプを提供できることだとチャン氏は述べています。


2.ワークフロムホーム(在宅勤務)へのシフト

2つ目は、Covid-19パンデミックにより急速に増えた在宅勤務により、オフィス不動産が様変わりしたことです。JLLベトナムの国担当ディレクター、ポール・フィッシャー氏は、世界中で在宅勤務の試みが行われたことで、テクノロジーが事業運営には有益であることが明らかになりました。

一方で、直接のやりとりがないことで、仕事のプレッシャーが増えたと感じている人もいるようです。そういった背景から、将来フレキシブルワーキングの働き方を選択する人もいるでしょう。しかし、ポール氏は、依然として事業活動の中心にはオフィスがあると述べています。


3.Eコマースにけん引される物流・倉庫インフラ

JLLによると、ベトナムは東南アジアでも急速に発達するEコマース市場です。パンデミックの最中、オンラインショッピングをする人が増え、食品やその他必要不可欠な物品のための低温貯蔵倉庫の需要が増えています。Eコマースには、従来の物流活動で要する倉庫スペースの3倍が必要になると言われおり、世界中で工業不動産への需要が高まるとみられています。


4.「グリーン」で「サスティナブル」な事業活動

4つ目のトレンドは、ビジネスが、「グリーン」で「サスティナブル(持続可能)」な活動に移行していることです。JLLは、環境(Environment)・社会(Society)・ガバナンス(Governance)の 3 つの頭文字をとったESG評価の高い建物の賃料が、同様の「グリーン」認証の無い建物と比べて、33%ほど上がる可能性があると述べています。専門家はまた、より公害の少ない環境を作り、サスティナブルな将来を築くために、不動産セクターが果たす重要な役割を指摘しています。


5.医療面への関心の高まり

5つ目のトレンドは、パンデミックの中、医療セクターへの投資家の高まる関心です。国内外の投資家は、医療ロジスティックスをターゲットとし、化粧品、食品、医薬品、そしてとくにCovid-19ワクチンを含むその他ワクチンといった温度変化に敏感な商品への高まる需要にこたえるため、クライアントに近い場所により多くの冷蔵倉庫を建設していく必要があるでしょう。



(出所:Vietnam Investment Review
(トップ画像:Image by Gerd Altmann from Pixabay)