2021/05/24
[フィリピン] フォーブス・世界のトップ公開企業2000社にフィリピンから6社
最近発表されたフォーブスの世界のトップ公開企業2000社をランク付けした「フォーブス・グローバル2000」にフィリピンから6社がランクインしました。
売上高、利益、資産、時価総額の4つを基準に公開企業を順位付けすることで、世界で最も大きく時価総額の高い会社の世界ランキングを決めるグローバル2000において、SMインベストメント社(SMIC)がフィリピン企業をリードして877位にランクインしました。
SMICの時価総額243億ドル、総資産255億ドル、利益4億7,160万ドルで、2019年のランキング1092位から上昇しました。
シー財閥率いるBDOユニバンクが続いて1,159位となり、2019年はフィリピン国内1位の1018位でしたがランキングを落としました。
次に、トップ・フロンティア・インベストメント・ホールディングス。こちらは、ビールで有名なサンミゲル社の筆頭株主です。2019年の1196位から順位を上げて1183位に入りました。
不動産関連でよく名前が挙がるアヤラランドを傘下に持つコングロマリット、アヤラ社もランクを上げて、1236位から1801位となりました。
一方で、たばこなどを主力とする大手財閥LTグループは1831位にランクインしたほか、大手ユニバーサル・バンク(商業銀行・投資銀行併営)メトロポリタン銀行は1639位から1929位へと順位を落としました。
ゴコンウェイ家率いる大手財閥JGサミット・ホールディングスは、2019年は1720位に入っていましたが、今回はランク外となりました。
全世界では、トップ2000社で、売上高は39.8兆ドル(約4,345兆円)、利益2.5兆ドル(約273兆円)、総資産223.4兆ドル(約24,390兆円)、時価総額は79.7兆ドル(約8,701兆円)となりました。
フォーブス統計編集者アンドレア・マーフィー氏は、声明の中で、「Covid‐19パンデミックは今年のグローバル2000ランキングに重大な影響を与え、総売上高、利益ともに昨年から落ちている」と述べています。
航空会社など特定のセクターの状況が特に厳しかった一方で、商取引大手はインターネット販売の増加により成長しました。堅調なM&A(企業取得・合併)活動とIPO(新規株式公開)の増加により、グローバル2000に新たなデビューを果たした企業も見られました。
トップ5は、中国の中国工商銀行(1位)と中国建設銀行(2位)、続いてアメリカのJPモルガン・チェース(3位)とウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイ(4位)となりました。5位はタイで中国農業銀行とサウジアラムコがランクインしました。
ランキングに入った企業数では、米国が1位で588社、続いて中国で324社となり、3位の日本(217社)を大きく引き離しました。日本企業の最高位は11位のトヨタ自動車でした。
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