2022/07/08
アジア開発銀行(ADB)は、フェルディナンド・マルコスJr.政権下でも、政府のインフラ開発プログラム「ビルド・ビルド・ビルド」の支援を継続します。
ADBの浅川雅嗣総裁は、6月中旬、マルコスJr.と面会し、ADBがマルコスJr.政権の開発優先事項を支援していくと話しました。
「ADBは、政府の「ビルド・ビルド・ビルド」プログラムに基づくプロジェクトを含めインフラ投資を支援するため、持続可能な農業開発と食料確保を促進するため、さらにフィリピン人の福祉に投資するために、政府、開発パートナー、民間セクターと緊密に連携しています。」と述べています。
インフラ以外にも、浅川総裁は、ADBが気候や教育・医療セクターのプログラムに対応していく上で、フィリピンを支援する準備ができているとも語っています。
「次の2024年~29年の国のパートナーシップに向けた準備をしていく中で、回復力のあるグリーンな景気回復、気候にやさしい輸送機関、教育、職業訓練、雇用プログラム、健康促進、社会保障への投資の継続といった、次の政権の優先順位に沿って、どのような支援ができるかを探っていきます。」
浅川総裁はまた、マルコスJr.に対して、来賓として、9月のADBの第55回アニュアル・ミーティングに出席するように招待しました。
新政権と緊密に連携して、域内の主要な開発課題・機会について積極的にソリューション重視の議論を行う、効果的な場にしていくことを楽しみしています。」と浅川総裁は述べています。
ADBの2021年のアニュアルレポートによると、ADBが昨年フィリピンに対して行った金融援助は27.9億ドルで、援助額は、加盟国の中で5番目となります。
▼ADBの国別の金融援助(出所:ADB)
このうち、22.3億ドルは低金利貸付です。貸付額では、インドの46億ドルに次いで2番目となっています。
(出所:Business Inquirer、ADB)
(画像:Photo by Shane McLendon on Unsplash)
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