2021/11/11
ベトナム・建設省によると、2021年第3四半期のアパートメント価格は、前期比でハノイでは4%減、ホーチミンでは2~5%上昇しました。
建設省がベトナムの2021年第3四半期の不動産市場に関するレポートで発表したところによると、ハノイ、ダナン、カインホア省では、アパートメントの平均価格が2~4%下がりました。一方で、ホーチミン市では2%、ドンナイ省およびバリア=ブンタウ省では、それぞれ4%、5%上昇しました。
都市部では、アフォーダブルなアパートメント(平米あたり2,500~3,000万ドン/約12.5万~15万円)はありませんでした。ほとんどの商業住宅プロジェクトでは、平米あたり2,500万ドン未満のユニットを提供しなかったからです。
低所得者用住宅が見られたのは、郊外エリアのプロジェクト数件のみでした。
ハノイのホアンマイ区にあるプロジェクト「ローズ・タウン」のアパートメントは、平米あたり2,600万ドン(約13万円)で提供されています。ロンビエン区の「ビン・ミン・ガーデン」のアパートメントは平米当たり2,630万ドン(約13.1万円)となっています。
ホーチミンシティでは、ビンチャイン県のプロジェクト「HQCプラザ」とトゥードゥック市の「シティ・エスト」に平米当たり2,300万ドン~3,000万ドン(約11.5万円~15万円)のアパートメントが見られたのみでした。
一方で、不動産デベロッパーは、中所得層の住宅購入者向けのプロジェクトに注力しています。平米当たり3,000万ドンから5,000万ドン(約15万円~25万円)の価格帯の商品を多く発売しています。
7月~9月にかけて、ハノイのコウザイ区・ナムトゥリエム区のアパートメントが他のエリアよりも高い価格を付けました。
同様に、中所得層向けアパートメントの価格も、ホーチミンシティの5区、トゥドゥック市、 ビンズオン省のディーアン市で上がってきています。
ハノイでは、「ミペック・ルービック360」プロジェクトが平米当たり4,000万ドン(約20万円)で中所得層向けのアパートメントを売り出しています。一方で、「ゼイミーディン」および「ゴールデンパークタワー」では、平米当たり3,600万ドン~4,000万ドン(約18万円~20万円)の価格がついています。
平米当たり5,000万ドン超で販売されている高所得層向けアパートメントは、ハノイ、ホーチミンともに一等地にあります。
ハノイ・コーザイ区の「デュパレ・デ・ルイ」プロジェクトでは、平米当たり1億3,500万ドン(約67万円)、ホーチミン市のビンタン区の「ムーンライト・センターポイント」では、平米当たり2億5,000万ドン(約125万円)となっています。
第3四半期、タウンハウスの価格は前3か月と比べてほとんど変化がありませんでした。数件のプロジェクトは、やや高い値段で出されていました。
ハノイでもホーチミンでも、第3四半期には新しいタウンハウスのプロジェクトは報告されませんでした。
一方で、地価もまた前3か月と比べて動きなしでした。
地価は、ハノイを含む北部では高止まりしましたが、ホーチミン市を含む南部のいくつかの地域では、5月以降5~7%下がりました。
グレードAオフィスの賃料は、変化ありませんでしたが、グレードBとグレードCは、Covid-19の影響でテナントの多くが退去をしたので、オーナーがテナント留保を優先したためやや下がりました。
ハノイのグレードAオフィスの賃料は平米当たり26.9ドル(約3,066円)、グレードBは14ドル(約1,596円)となっています。ホーチミンでは、グレードAが41.7ドル(約4,752円)、グレードBが25.1ドル(約2,860円)でした。
ショッピングセンターでも、Covid-19の影響で賃貸スペースを明け渡す小売店が増えてきており、オーナーは、1階部分にあるブースでは5~10%、その他の階では2~3%、パンデミック前と比較して賃料の引き下げに応じているようです。
(出所:TuoireNews)
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