2023/03/09
フィリピンを代表する財閥アヤラグループの不動産投資信託AREIT社は、アヤラランド社およびその子会社であるアヤラランドモールズ社、ノース・ビーコン・コマーシャル社と、不動産と株式を交換する案件について、取締役会から承認を得ました。
2023年3月8日、株式市場に開示された情報によると、AREITは、総額224億8000万ペソの旗艦オフィスおよびモールと引き換えに、約6億756万株の第一普通株式をアヤラランドに発行する予定です。
AREITの社長兼CEOのキャロル・T.ミルズ氏は、「商業ビジネスの回復は、AREITにとって、より多くの小売ビルを取得することで資産を広く多様化する機会です。」と述べています。
この契約の条件として、第三者によるフェアネス・オピニオンおよび4月26日に開催されるAREITの株主総会での承認が含まれています。
この契約により、アヤラランドの物件はAREITのポートフォリオに加えられることになります。組み込まれる物件は、ワン・アヤラ・アベニュー(One Ayala Avenue)BPOタワーのイーストおよびウェスト、グロリエッタ(Glorietta)1および2、アヤラセンターのビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)ビル、パンパンガ州のマーキーモール(MarQuee mall)です。
総賃貸可能面積(GLA)は19万平方メートルで、稼働率は99%、加重平均リース期限は14.5年となっています。
「グロリエッタ1、2モールやBPOビル、そして新たに建設されるワン・アヤラ・アベニューBPOタワーは、AREITがアヤラランドの旗艦REITであることを証明するものです。」と、ミルズ氏は付け加えました。
現在、AREITは673,000平方メートル、640億ペソ相当の運用資産(AUM)と52%の株主還元を記録しています。
同社は、2023年の新たな資産組み入れにより、AUMは約3倍の870億ペソに、GLAは5倍以上の863,000平方メートルに増加すると述べています。
(画像:UnsplashのSian Labayが撮影した写真)
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