[フィリピン] ブティック不動産デベロッパーがセブにおけるサスティナブル開発に意欲

2023/10/02


ブティック不動産デベロッパーのアルタランド社(Arthaland)は、フィリピン南部での旗艦レジデンシャルプロジェクトであるルシーマ(Lucima)をセブ・ビジネス・パーク(CBP)にほぼ完成させ、セブでより持続可能な開発を行うことを約束しました。



「私たちはセブの成長をサポートするためにここにいます」と、アルタランド社のハイメ・C・ゴンザレス副会長兼社長は、9月下旬に行われたルシーマの上棟式で語りました。



同社はポートフォリオを拡大するために積極的に好立地を探す一方、ゴンザレス副会長は、「非常に保守的な方法で 」拡大の動きをコントロールしていることを強調しました。



アルタランド社は数年前に高層商業ビル「セブ・エクスチェンジ」や最近の「ルシーマ」プロジェクトを通してセブの不動産業界に参入して以来、すでにおよそ100億ペソの投資を行っています。



アルタランド社のオリバー・L・チャン上級副社長によると、プロジェクトを完成させたら、2024年9月までにオーナーに住宅を引き渡す予定だと述べています。



セブ・ビジネス・パーク(CBP)に位置するこの高級プロジェクトは、グリーン認証を受けており、正式着工から15ヶ月を経て、現在80%が売約済みです。



37階建て、総ユニット数296戸のルシーマは、フィリピンの住宅分野では初のネット・ゼロ認証ビルになるとゴンザレス氏は発表しています。




ルシーマは、アーチ・キャピタル(ARCH Capital)との提携により開発されており、セブで成長を続ける高級住宅コンドミニアムのポートフォリオに加わることになりました。



ルシーマでは持続可能性に最も重点が置かれ、住む人の快適性と利便性を高めながら、より環境に優しいライフスタイルを送れるようになっています。



このコンドミニアムには、エネルギー効率、節水のための持続可能な数々の機能が備えられており、居住者に利益をもたらしつつ、環境への影響を減らす取り組みがなされています。たとえば、新鮮でオーガニック、栄養価の高い農産物を提供するポタジェ・ガーデン、水の消費量を最低20%削減する低流量配管、電気代を最大40%削減できるエネルギー効率の高い空調・照明システムなどです。



同様に、ルシーマのデザインにはウェルネスも盛り込まれて、居住者は健康的な住環境で最高の快適さを体験することができるようになっています。気密性の高い設計により、スペース間の埃、音、臭いの伝達を抑制し、優れた音響性能と屋内空気質を促進します。



各ユニットには、エネルギー回収換気装置(ERV)を備え、熱的快適性のために湿度を維持しながら、新鮮かつ浄化された空気を取り入れることにより、室内の空気の質を向上させます。ERVには高効率のエアフィルターが装備され、有害な微生物や病原菌を効果的に取り除きます。さらに、一酸化炭素モニターが室内の空気中の汚染物質レベルを常に監視し、居住者の安全性を高めます。



「ルシマは、サステナブルでウェルネスな暮らしの新たな基準を打ち立てます。これらを設計と施工に取り入れることで、より環境に優しい未来に貢献しながら、居住者の幸福度を高める住まいを提供しています。私たちは、期待を上回るライフスタイルを創造し、持続可能性へのコミットメントを維持することに誇りを持っています」とチャン上級副社長は語っています。



アルタランド社は、持続可能性、ウェルネス、高品質、優れたデザインに重点を置き、フィリピン国内および世界的な機関から100%グリーン認定を受けた住宅および商業ポートフォリオを持つ、フィリピンで唯一の不動産デベロッパーです。



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(出所:Philstar

(画像:UnsplashのJericho Padayhagが撮影した写真)