アジア・パシフィックのホテル投資、2019年の見通しと傾向

JLL社が発表しているアジア・パシフィック地域のホテル投資の2019年見通しと傾向について見ていきましょう。

アジア・パシフィックのホテル投資、2019年の見通しと傾向


2019年のホテル投資の動向について、JLL社の記事をご紹介していきましょう。

アジア・パシフィック地域は、成長という観点で見ると突出した存在になると見込まれています。特にホテル投資額では、2019年は前期比で15%増となる見通しです。

■日本
2019年最も活発な市場の一つとなるでしょう。投資家の心理が2019年のラグビーワールドカップ、2020年のオリンピックにけん引されるからです。投資の勢いは、投資家が観光のブームに乗って、ホテル資産を売って資金化しようとする動きとともに、引き続き高まるでしょう。


■シンガポール
現在、ホテル用地の販売の波に乗っています。ホテル用地の売却を検討している売主候補の関心が再燃しています。シンガポールのような激しい市場では、オーナーが記録的な価格で投資回収し、新規の投資家が長期的な戦略の機会を模索するにつれて、売買活動も活発になることが予想されます。


■タイ
高どまりの外国人観光客数、堅調な貿易、進むインフラ開発と政治的な安定性で、タイの首都およびプーケットやサムイ島といった主要なリゾート市場は、投資家から非常に人気な状態が続くでしょう。


■オーストラリア
特にシドニー、メルボルン、ブリスベンおよびパースは、アジア人バイヤーのレーダーに納まった状態が続き、引き続きクロスボーダーの取引が盛んな一年となるでしょう。


■モルディブ
より高い利回りの機会を求め、新規で資本算入があるとみられており、インド洋でも中心的な存在となるでしょう。今年はランドマークとなるセールスが複数件クローズされる見通しです。



2019年のホテル傾向トップ3

1.体験型が高級セクターにも浸透:
現代の高級消費者は、ますます体験型の滞在を求めるようになり、物理的なモノを取得することには重点を置かなくなってきています。ホテル市場では、ハイエンドの体験型高級旅行の高い需要が見られそうです。

2.ホテルがコワーキングを取り込む:
企業がどんどんとフレキシブルな就業方針を打ち出すにつれ、公共のワークスペースへの需要が高まってきています。ホテルオペレータは、クリエイティブな方法で既存のあまり活用されていないスペースを再利用する事により、不動産を最大限活用し、収益を高めています。

3.新ブランドが成長の指針:
フルサービスを提供するホテルの運転経費がじりじりと上がる中、巨大なファシリティを持つこのようなホテルの開発費用は、多くの市場で投資回収率を下げています。トップのホテルが新しいブランドを続々立ちあげ、客室の流通を高めるべく、ブランド開発に注力するとみられます。

(出所:JLL