[フィリピン] 財閥アヤラ、ヨマ・ストラテジック社の株式20.2%を取得

2022/03/01


フィリピンの財閥アヤラは、シンガポールのメインボードに上場している、ミャンマーをメインに事業を展開するコングロマリット、ヨマ・ストラテジック・ホールディングスの20.2%株式を取得します。



これは、ヨマ・ストラテジックの新株の募集の2回目のトランシェをパーペチュアルローンと呼ばれる永久債に再編成したもので、永久債は普通株式の割り当て・発行でのみ償還されることになります。



アヤラの5年融資は、発生利息も含めて、ローン条件変更契約(restructured loan agreement)に基づき、4,910万USドルの永久債に変更されました。



2019年、アヤラは、シンガポールの間接100%子会社VIPインフラストラクチャー・ホールディングス(VIP Infrastructure Holdings)社を通じて、ヨマ・ストラテジックの新株売り出しの1回目のトランシェを引き受けました。これにより、ヨマ・ストラテジックの株式3億3,250万株(14.9%)を取得しました。



2020年になって、アヤラは、ヨマ・ストラテジックの新株売り出しの2回目のトランシェの一部として、ヨマ・ストラテジックに4,640万USドルの5年融資を行いました。



株式の償還は、発行価格1株あたり45セントで行われます。これは、ミャンマーで重点的に活動するヨマ・ストラテジックの1回目のトランシェと同額であるということです。



ヨマ・ストラテジックは、ミャンマーを取り巻く経済および事業環境に不確定性が続く中でも、アヤラは協力的だったと述べています。よって、ローンの条件変更を行うのは、「お互いの利害関係的にベストだと感じた」とコメントしています。



ローンは、2021年12月29日時点で、グループの複数事業の成長および拡大、既存の借入金の借り換えなど、割り当て契約に記載された方法で活用されています。



ヨマ・ストラテジックは、臨時株主総会を招集し、今回の償還株式発行のために独立株主から特定株主承認を得ることにしています。



▼ヨマ・ストラテジック・ホールディングス社の株価推移(出所:Google Finance



(出所:Straits Times