2021/11/04
フィリピンの不動産大手アヤラランドは、厳しい行動制限が再実施される中でも営業活動が改善し、2021年第3四半期の純利益は26億ペソ(約58億円)となりました。
これにより、アヤラランドの2021年1月~9月の純利益は累計で86億ペソ(約193億円)となり、前年同期比で35%増となりました。これで、マーケットコンセンサスの通期の業績予測の49%が達成されたことなります。
Covid-19感染者数が最多記録を更新した8月から9月にかけて再び厳しいロックダウンが実施されたにもかかわらず、9か月の連結収益は前年同期比15%増の726億ペソ(約1,633億円)になりました。
不動産開発収益は27%増の515億ペソ(約1,158億円)となりました。建設活動の継続と、予約の増加が増収をリードしました。
今後の収益の方向性として、9か月間の販売予約もまた15%増加して701億ペソ(約1,578億円)となりました。年初の力強い業績が貢献しました。
アヤラランドの売上高は第3四半期単独で218億ペソ(約491億円)になりました。前年同期比では3%減となるものの、前期比では11%増でした。アヤラランドは、今年に入ってロックダウンが再実施されたものの、消費者需要は旺盛だったと説明しています。
アヤラランドの社長兼CEO、バーナード・ビンセント・ディ氏は、2021年11月3日に行われた記者会見で、このように述べています。
「8月に再実施されたより厳しい行動制限にもかかわらず、事業の回復基調は維持されました。
これをけん引したのは、レジデンシャル事業で、今年の安定的な建設活動と販売に支えられました。
経済の再開にともなって、事業活動は第4四半期に勢いを増すだろうとの考えを崩していません。特に、モール、ホテル&リゾートは、人の流れの増加に大きく依存しています。」
(出所:Business Inquirer)
(画像:Image by ace miel from Pixabay )
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