[フィリピン] 大手デベロッパーの業績第3四半期改善

大手デベロッパーの業績は、2020年1-9月期は前年同期比で収益減となりました。しかし、第3四半期単独で見ると、ロックダウンの影響を直に受けた第2四半期から回復の兆しが見えています。

[フィリピン] 大手デベロッパーの業績第3四半期改善


大手デベロッパーの業績は、2020年1-9月期は前年同期比で収益減となりました。しかし、第3四半期単独で見ると、ロックダウンの影響を直に受けた第2四半期から回復の兆しが見えています。


■アヤラランドは2020年1-9月期利益78%減

フィリピンの不動産大手アヤラランドの第3四半期の収益は、厳しく長いロックダウンが実施された第2四半期からは改善しましたが、長引くコロナウイルスの影響が多くの事業を蝕みました。


アヤラランドの第3四半期の純利益は18.5億ペソ(約40.0億円)となり、前年同期比77%減でした。しかし、1.97億ペソ(約4.2億円)だった第2四半期からは9倍改善しました。


2020年1-9月期では、アヤラランドの利益は64億ペソ(約138.9億円)となり、前年同期比73%減でした。


アヤラランドの社長兼CEOバーナード・ビンセント・ディ氏は、「Covid-19が引き続き当社の営業と業績に大きな影響を与えています。しかし、パンデミック関連の規制が徐々に解かれるにつれて、第3四半期は多くの事業で改善が見られました」と説明しています。


2020年1-9月期の売上は、前年同期比48%減の633億ペソ(約1,373.6億円)でした。第3四半期単独では221.2億ペソ(約480.0億円)で、前年同期の384.4億ペソ(約834.1億円)から下がりました。


1-9月期の不動産開発部門の売上は、前年同期比52%減の406億ペソ(約881.0億円)でした。これは、予約減および建設活動への制限が理由です。


第3四半期では、建設活動が再開し、不動産開発収入は第2四半期の76億ペソ(約164.9億円)から、2倍以上の157億ペソ(約340.7億円)まで伸びました。


2020年1-9月期のレジデンシャルの予約販売は608億ペソ(約1,319.4億円)となり、前年の56%とだっています。第3四半期単独では、レジデンシャル物件の需要が回復し、予約販売は第2四半期から66%増となりました。


■ロビンソンズ・ランドは、2020年1-9月期の利益39.7%減


ゴコンウェイ財閥が率いるロビンソンズ・ランドは、第2四半期の収益を圧迫した厳しいロックダウンの緩和にともなって、第3四半期の事業は回復方向に向かったと述べています。


ロビンソンズ・ランドの7-9月期の純利益は7.17億ペソ(約15.6億円)となり、前年同期比78%減でした。しかし、5.2億ペソ(約11.3億円)に留まった第2四半期からは38%増となりました。


2020年1-9月期では、ロビンソンズ・ランドの純利益は44億ペソ(約95.5億円)で、コロナウイルスの影響がなかった前年同期と比較して39.7%減でした。


ロビンソンズランドの社長兼CEOフレデリック・ゴー氏は、「10月単月はもちろん、四半期ベースでの改善を背景に、ビジネスが順調に回復してきています。顧客エンゲージメントも増え、外部からの関心も安定していますので、今後数か月で事業が立ち直りを見せると確信しています。今年残りの期間は、厳しい安全規則を実施しつつ、オペレーションの回復に注力していきます。」と説明しています。


コミュニティ隔離措置が徐々に解かれ、営業を再開する業界が増える中、ロビンソンズ・ランドはコアビジネスであるショッピングモールにおいて、顧客需要の増加を確認しており、回復の兆しが見え始めていると報告しています。


コミュニティ隔離措置や安全への不安から、ロビンソンズ・ランドは、各事業ユニットがデジタル化の取り組みを優先的に行い、プラスのキャッシュフローを生み出してきたと述べています。


1-9月期は、連結収益は200億ペソ(約434.0億円)と、前年同期比11%減でした。不動産開発部門による利益は、連結収益の49%を占めており、前年同期比33%増の98.4億ペソ(約213.5億円)でした。投資部門の収益減33%を一部オフセットする形となりました。


長引くパンデミックによる不確定性の中、ロビンソンズ・ランドは保有現金のレベルを維持し、207.7億ペソ(約450.7億円)と史上最高レベルを記録しています。


ロビンソンズ・ホテルズ&リゾーツ部門は、パンデミックが引き起こした混乱への対応として、プライベートオフィスとアフォーダブルなオールイン宿泊をセットにした革新的な商品を開発しました。ロビンソンズ・ランドの同商品は、リモートワークを続ける従業員のためにデザインされ、公共交通機関が限定されることでの活動範囲の制約を和らげる目的があります。


エセンシャル(必要不可欠)な業界と、旅行者の一時的な宿泊施設として主に活用され、ロビンソンズ・ホテルズ&リゾーツは、1-9月期で約8.6億ペソ(約18.7億円)の収益を上げました。


(出所:Business Inquirer (1) (2)

(トップ画像:Image by ace miel from Pixabay)