[フィリピン] ベイシティ、レジャーを超えてビジネスへ

行楽地からビジネスハブとしての地位を確立しつつあるフィリピン・ベイシティについてのニュースです。

[フィリピン] ベイシティ:レジャーを超えてビジネスへ

ベイシティは、マニラベイの海岸沿いの埋立地帯で、パラニャケ、パサイ、マニラをまたいでいます。過去10年間のほとんど、このエリアはレジャー目的地として見られてきました。というのも、フィリピン最大級のSMモール・オブ・アジアを筆頭とし、ソレアーリゾート&カジノ、シティ・オブ・マニラ、オカダホテルなどの複合リゾートがあるエンターテイメントシティの開発がされてきたからです。


このエリアは現在、デベロッパーの注目を再び集めています。レジャーハブとしてのイメージを徐々に捨て、メトロマニラの主要なビジネスハブの一つとしての可能性を確立しつつあります。これは、ここ最近の当該エリアで行われている建設工事や不動産関連の活動を見れば一目瞭然です。


今後3年間だけでも、約307,500㎡のオフィススペースが市場に投入される見込みです。加えて、計14,500戸のコンドミニアムユニットと、約330,000㎡の商業エリア(アヤラモールズ・ベイエリアとSMモール・オブ・アジアの間に広がる)も投入予定です。ホスピタリティ面では、およそ3,300室のホテルルームが追加予定で、そのほとんどはオカダマニラの拡張と今後オープン予定のリゾート複合施設リゾーツワールド・ベイショアによるものです。ほかに特筆するとすれば、SMモール・オブ・アジア内にオープンする国内初のIKEAと、ベイシティ内の埋め立てによるアシアナシティを提案する、アシアナホールディングスによる9つの新規プロジェクトでしょう。


ベイシティの出現のキーとなるポイントは、埋め立ての可能性です。これは、地元だけでなく国外のデベロッパーの注目も集めてきました。現在、埋立地帯には8つの埋め立てプロジェクトが提案されており、80億USドル以上に相当します。

・パサイーSMによるSMモール・オブ・アジアの拡張1,200ヘクタール
・パサイーパサイ・ハーバー・シティ・コンソーシアムによる265ヘクタール
・マニラーソーラーシティ(マニラ・ゴールドコースト埋立プロジェクト)148ヘクタール
・マニラーUAAキンミン・デベロップメント社による407ヘクタール
・マニラーJ-Bros建設による埋め立てプロジェクト419ヘクタール
・マニラーマニラ・ウォーターフロント・シティ318ヘクタール
・マニラーマニラノースハーバー拡張50ヘクタール


これらの大規模開発は、近隣地のユニークさを具体化するマスタープランに基づいたコミュニティとして計画されており、ベイシティの海岸線を変貌させることを目標としています。


投資家が強く興味を抱くのは驚くまでもありません。しかし、埋め立ての可能性には、国内への有望な外国人投資家にとって、2つの主な課題があります。(1)土地に対する外国人保有比率40%の上限と(2)メトロマニラにおける価格競争力が少なさです。さらに、ベイシティは、首都圏のなかで唯一、ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)とマニラ港に近いエリアなっていることもあります。


全体として、今後数年間で、不断の開発活動と投資家の興味が、ベイシティエリアの不動産ランドスケープを変えることが予想されており、このエリアをフィリピンの主要なビジネスエリアとして変貌させることでしょう。


(出所:JLL