2020/07/10
[マレーシア] BBCCプロジェクトにさらなる関心集まる
日本企業がマレーシアのブキット・ビンタン・シティ・センター(BBCC)開発最大の投資家のひとつとなっています。日本企業の同開発への関心とコミットメントが、さらなるバンドワゴン効果を呼びそうです。
三井不動産マレーシア(Mitsui Fudosan (Asia) Malaysia Sdn Bhd)は、2020年6月10日、BBCCのデベロッパーであるBBCCデベロップメント(BBCC Development Sdn Bhd)と持ち株比率51:49の合弁会社「MFBBCCサービス・スイート」を設立し、ブキット・ビンタン・シティ・センター開発内のサービスレジデンスブロックを2.42億リンギット(約61億円)で購入するための合弁契約を結びました。
これは、BBCCデベロップメントと三井不動産の間で交わされる2つ目の契約となります。
2016年、BBCCデベロップメントは、開発エリア内に16億リンギット(約400億円)のリテールモール「三井ショッピングパーク ららぽーと」を開発すべく、三井不動産マレーシアと合弁契約を締結しています。
三井ショッピングパークららぽーとは、東南アジア最大級のリテールスペースです。2021年に完成すれば、5階建てのモールには、82,600平米の賃貸可能スペースを構えることになります。
エコ・ワールド・デベロップメント・グループ(Eco World Development Group Bhd (EcoWorld Malaysia))のリウ・キー・シン会長は、日本は対マレーシアのトップ外国直接投資元のひとつであるだけでなく、マレーシアの製造、サービス、リテール、不動産、そして銀行セクターにおける成長に多大な貢献をしたとコメントしています。
「今回の契約締結は、日本のパートナーのBBCCプロジェクトへの自信を示しただけでなく、マレーシアの長期的な成長見通しと不動産投資先として世界的な注目を集めるマレーシアの魅力を信じていることがうかがえます。」と同じく6月10日に発表された声明の中で述べています。
ハン・トゥア通り沿い、プドゥ刑務所跡地に建設予定のBBCCは、エコワールド・マレーシア、UDAホールディングス、従業員積立基金(EPF)の合弁事業です。
▼BBCCプロジェクト所在地(出所:三井不動産ニュースリリース)
プロジェクトの面積は7.85ヘクタール、総開発額は87億リンギット(約2,181億円)です。
三井不動産BBCCは、BBCC開発フェーズ2において、サービスレジデンスブロックを2.42億リンギット(約61億円)で取得し、サービスレジデンスの管理運営も行うことになっています。
サービスレジデンスブロックは44階建てで、1ベッドルーム、2ベッドルーム、3ベッドルームのアパートメントが合わせて269戸入る計画です。サイズは、49.4平米から110.3平米となっています。
建物の完成は、2023年末予定です。
フェーズ2には他に、レジデンシャルタワー1棟と商業タワー2棟が含まれます。
UDAホールディングスのジャラルディン・アリアス会長は、今回のサービスレジデンスのエンブロック*について、クアラルンプールの新名所としての、プロジェクトの魅力とポテンシャルを決定づけたとコメントしています。
ジャラルディン・アリアス会長によると、BBCCのフェーズ1は順調に進行中で、2021年には最初の引渡しが行われる予定ということです。
MIDFリサーチのアナリスト、ジェシカ・ロー・ジェ・ティエン氏は、BBCCデベロップメントと三井不動産マレーシアの合弁事業は開発の将来を確実なものにすると述べています。
ジェシカ氏は、BBCCの価値を押し上げる可能性があるとして、今回のエンブロックを肯定的に見ています。
「三井不動産とのパートナーシップにより、BBCC開発の今後も成功を収めることを保証することに役立つだろう」と述べています。
(出所:New Straits Times、The Star)
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