[フィリピン] 中銀ディオクノ総裁、財務大臣職引き受ける

2022/05/30


フィリピン中央銀行(Bangko Sentral ng Pilipinas(BSP))のベンジャミン・ディオクノ総裁は、次期マルコス政権下で財務大臣を務めることを引き受け、景気回復を持続するため政策を継続することを誓いました。


声明の中で、ディオクノ総裁は、「私の現在の、そして未来の立場で、フィリピン国民に奉仕できることを光栄に思います。」と述べています。


「国の財務マターを管理するお手伝いとして、次期大統領から信頼を寄せていただけたことに感謝し、そして恐縮しています。」


総裁は、過去の政権下での経済政策の改善により、フィリピンが高中所得国へと移行するための、経済に後押しを与えることができた、と話しています。高中所得への移行は、パンデミックがなかったら、現在の政権が今年達成しようとしているものです。


ディオクノ総裁は、「次期政権に移るにあたって、穏やかなマクロ・財政政策の継続が、私たちの目指すポストコロナの力強いフィリピン経済を達成するために重要だと考えています。」と話しています。


「財務大臣として、経済成長のサポートと財政節度の維持とを、慎重に、かつ注意深くバランスを取っていこうと思っています。」とも述べています。


ディオクノ氏は、予算行政管理省(DBM)を率いる傍ら、2019年3月にBSP総裁に就任、その任期は2023年7月に終了することになっています。


BSPの金融政策決定会合メンバーで前社会経済企画長官フェリペ・マデーリャ氏が、ディオクノ氏に代わって残りの任期を全うすることになります。




(出所:Philippines News Agency

(画像:Photo by Mara Rivera on Unsplash)