[フィリピン]中銀総裁「フィリピン経済の完全回復は2022年」

2020/11/09

[フィリピン]中銀総裁「フィリピン経済の完全回復は2022年」


フィリピン中央銀行(BSP)のベンジャミン・ディオクノ総裁は、フィリピンの経済成長は2022年までには正常化すると述べています。
 

ディオクノ総裁は、2020年第3四半期の成長率は、第2四半期の-16.5%よりは良くなり、2021年は回復の年になるだろうと予想しています。
 

「(2021年には)経済は6.5~7.5%程度まで立ち直るだろうと予想しています。しかし、完全に回復したということではありません。完全回復は2022年になるでしょう。」とディオクノ総裁は、2020年11月5日に開催されたバーチャル会見の中で述べました。
 

中央銀行は、今年のフィリピンGDPについて、パンデミックの影響により5.5%の収縮を予想しています。
 

コロナ前のGDP成長率は6%超でした。


▼フィリピンのGDP成長率(出所:フィリピン統計局のデータを元にPropertyAccess作成)


省庁横断の組織「開発予算調整委員会(DBCC)」が昨年12月に行った発表に基づくと、2020年から2022年にかけてGDPは6.5%~7.5%のペースで拡大することが予想されていました。
 

2020年5月12日の会合では、この数値が、2020年については-3.4~-2%、2021年については7.1~8.1%、2022年については7~8%に見直されました。
 

しかし、5月27日の会合で、2021年は8~9%、2022年は6~7%に見直しがされています。
 

7月28日にさらなる見直しがされ、2020年の成長率予想は-5.5%に、2021年から2022年は6.5~7.5%と置かれています。

(出所:Philippines News Agency

(トップ画像:Photo by Ben Bin on Unsplash )