[フィリピン] 中銀総裁6月利上げをほのめかす

2022/05/02


フィリピン中央銀行(Bangko Sentral ng Pilipinas)のベンジャミン・ディオクノ総裁は、金融当局が2022年第1四半期の経済生産高を評価したら、6月にも利上げをする可能性を示唆しています。総裁は、アメリカ米国連邦準備制度理事会の政策金利決定をすぐに追うことは控えました。



フィリピン中央銀行のベンジャミン・ディオクノ総裁は、6月つまり2022年第1四半期の経済生産高の実績が出たら、中央銀行の主要レートの引き上げを検討する可能性があると述べています。
 



2022年4月末、ブルームバーグのTVでのインタビューの中で、ディオクノ総裁は、BSPの金融政策決定会合(MB)では、国内総生産の伸び率を評価することにしていると述べました。「今回は、6~7%程度と見込んでいる」ということです。
 



金融政策決定会合が今年3回目となる金利再設定会合を行うのは5月19日の予定です。 その際にもう一度会合を挟むかもしれないし、利上げの検討を行うかもしれない、と総裁は話しています。



その次の4回目の会合は6月23日に予定されています。
 



金融政策決定会合は、2020年、パンデミックの影響から国内経済を助けるべく、中央銀行の主要金利を合計で200ベーシスポイント引き下げました。
 



しかし、石油その他商品が国際的に値上がりしていることを受けて、インフレが進む可能性を鑑みて、エコノミストたちは今年第1四半期にも利上げの可能性を考慮していました。
 



アメリカの連邦準備制度は、3月に25ベーシスポイントの利上げを行っています。消費者物価指数(CPI)が1月に過去40年で最も高い数値を記録したことを受けて、2018年12月以来初の利上げに踏み切りました。
 



海外の中央銀行にBSPが後れを取るのではないかと聞かれると、ディオクノ総裁は、フィリピンとアメリカの大きな違いは実質金利だと述べています。
 



アメリカのCPIは現在8.5%(3月時点)なのに対して、フィリピンは今年第1四半期は平均して3.4%です。



「このことから、今後2会合の間に、連邦準備制度理事会がどのような動きに出るかを見る余裕はあると考えています。」
 



最初の利上げに踏み切った3月以降、米国連邦準備制度理事会は、今年中にあと5~6回の利上げを行うと見られています。米国連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル理事の発言によると、早ければ次の5月の会合で約50ベーシスポイントの利上げが行われる予想です。




(出所:Philippines News Agency

(画像:Photo by Sean Yoro on Unsplash  )