[フィリピン] 賃貸目的での購入がダバオのコンドミニアムセクターをけん引

賃貸は転売を目的としたコンドミニアムの購入がフィリピン・ダバオで目立っています。

[フィリピン] 賃貸目的での購入がダバオのコンドミニアムセクターをけん引


10年前までは、ダバオにコンドミニアムは存在しませんでした。


最初に建設されたのは、DMCIアーバン・プロパティ・デベロッパーズ社によるエコランド4000プロジェクトで、中層階のレジデンシャルコンプレックスに、プールなどの共用アメニティがついて、市内初のSMショッピングモールの向かいにできたものでした。

今では、200万ペソ以下から、8,080万ペソまで、様々な価格帯の高層レジデンシャルタワーが、市内の風景を変貌させ、さらに建設中のものもいくつもあります。

フィリピンの大手不動産デベロッパーや地元の企業は、このコンドミニアム購入ラッシュ、特に「投資」目的によるところの大きい市場で多くの利益を得ています。これらの人々は、コンドミニアムを購入して、価値が上がったら転売するか、もしくは短期/長期契約で貸し出そうと考えているのです。

「大量購入、つまり10ユニット以上を一気に購入して、価格が上がった頃に転売する人もいますし、購入して伝統的なやり方もしくは他の方法(システム)を利用して賃貸する人もいます。」とサントラスト・プロパティの地方オペレーションのアシスタントバイスプレジデントである、レオノラ・P.グティエレス氏は説明しています。

グティエレス氏の見積もりでは、この投資目的市場は、売上の40%ほどを占めていると言います。

グティエレス氏は、AirBnBなどのオンラインブッキングアプリの登場により、コンドミニアムオーナーが、従来の月単位、年単位のリースだけでなく、日単位、週単位でユニットを貸し出すというオプションができた、と話しています。

サントラスト社は、現在、親会社であるメガワールドの11ヘクタールのタウンシッププロジェクト内に4棟構成のコンドミニアムコンプレックスを建設しています。このタウンシップは、ダバオの北部、2軒目のSMショッピングモールの裏手にあります。

グティエレス氏は、こういった投資目的バイヤーが販売に貢献する部分が多い一方で、デベロッパーは、そこに住む人々の安全性や利便性が一時利用者により害されないような、より厳しいメカニズムを構築する必要に迫られているとも述べています。

「投資目的のバイヤーは、コンドミニアム規則、主にセキュリティに関するものについて、ちゃんと守っていただかなければいけません。安全性こそが、我々がお客様に販売しているものですので、ユニットを購入したからには安全性が保障されなければなりません。」とグティエレス氏は話しています。

転売者は一方で、市場価格の変動リスクを受けます。これは、将来のバイヤーに購入をためらわせる可能性もあります。

アヴィダ・ランドのバイスプレジデント、ハーバート・M.エレロ氏は、2012年に立ち上がったコンドミニアムプロジェクトの価格は、約50%上昇しており、この値上がり額は、今でも実際の市場価格に見合っているといいます。

アヤラランドの中所得層ブランドアヴィダは、ダバオで2つめとなるプロジェクトの販売を開始したばかりです。

「この新プロジェクトもまた、最初のプロジェクトと同様広く市場に受け入れられるでしょう。」とエレロ氏は8月のインタビューで答えています。

地元のダモサランド(DLI)社のバイスプレジデント、リカルド・F.ラグダメオ氏は、同社の場合は需要が高いからと言ってむやみに価格を上げないようにしていると話しています。

「ユニットの価格を上げるときには、値上げ分が市場価格に見合っているかを確かめています。」とラグダメオ氏はビジネスワールドに対して語りました。

ラグダメオ氏によると、市場の関心度に合わせて6棟構成のシーウィンド・コンドミニアムプロジェクトのデザインを調整したと付け加えました。これにより、オリジナルの計画になかったスタジオタイプのユニットが加えられたといいます。

「こういったユニットの需要が現在のタワー(建設中の4番目の建物)で上がってきましたので、スタジオユニットを入れることにしたのです。」と説明しています。

またラグダメオ氏は、不動産セクターはこの時点での飽和状態についての心配は無用で、市場はまだダバオに増えつつあるコンドミニアムの在庫を吸収するだけの能力があるとしています。

(出所:Business World Online


ダバオってどんな街?

ダバオ市は、フィリピン南部のミンダナオ島にある海に面した都市です。フィリピンの最高峰、標高 2,954 m のアポ山の近くに位置し、商業の中心地として栄えています。市の中心部に広がるピープルズ パークは、色彩豊かな先住民の彫刻やライトアップされた噴水で知られています。また市内には、ミンダナオ島の特産物で、強烈な臭いを放つトゲトゲしい果物ドリアンにちなんで名付けられたドリアンドームもあります。市内はダバオ川によって二分されています。

World Atlas社による2015年時点のフィリピンの都市別人口では、ダバオは、ケソンシティ、マニラ、カローカンに続いて4番目にランクしています。

(出所:World Atlas