2022/08/23
カンボジアの不動産活動は、世界的な景気の荒波にもかかわらず、前進しています。カンボジア経済財政省が発表したレポートによると、不動産業界は2022年前半期に2.5%成長しましたが、ハイエンドコンドミニアム市場の減速が足を引っ張りました。
しかし、同じレポートで、アフォーダブルおよび中価格帯の販売および賃貸活動が今年の残りの期間も成長を牽引すると述べられています。2022年の1月~4月、コンドミニアムおよびヴィラの販売は、全体で6.7%増加しました。
また、レポートでは、カンボジアの建設業界にも焦点を当てています。建設業界は、観光・貿易向けのプロジェクトが減ったことで、成長率は3%に留まりました。経済財政省のレポートによると、貿易および観光向けの承認済み建設プロジェクト数は、それぞれ36%と20%減少しました。
一方で、アフォーダブルおよび中価格帯のレジデンシャル建設が、建設業界の主な駆動力となっています。2022年1月~5月で、レジデンシャルヴィラの建設活動は60%、アパートメントの建設活動はなんと183%も増加しました。
カンボジア最大の不動産掲載ポータル「Realestate.com.kh」が主催したEXPO 2022には、12,000人以上の人が訪れ、2日間で3,000万ドルの売上があったと報じられています。Realestate.com.khは、イベント後のマーケティング活動で、イベント終了後もデベロッパー各社には問い合わせが相次いでいると述べています。
イベントの成功は、ミドルクラスのカンボジア人と積極的な外国人投資家を中心に、カンボジア不動産市場の健全な需要があることを示していると言えるでしょう。
カンボジアの不動産市場は、国のGDP成長率の主要な貢献者となっています。今年のカンボジアのGDP成長率として、世界銀行は4.5%、アジア開発銀行(ADB)は5.3%を予測しています。レジデンシャル不動産への国内需要が高まりは、今年の残りの期間の不動産市場の成長を牽引することになりそうです。
(出所:Khmer Times)
(画像:Photo by Roth Chanvirak on Unsplash)
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