[カンボジア] 2023年のGDP成長率予測5.6%

2023/02/07


2022年のカンボジア経済は、5.2%の成長を記録しました。進行中のウクライナ戦争、インフレ、金利上昇、世界各地でのCovid-19の復活など、世界的な不確実性に直面しているものの、今年はさらなる成長を記録する予定であることが明らかになりました。



2023年1月末に、プノンペンで行われたマクロ経済管理および2023年予算法に関する公開フォーラムで、経済財務省のVongsey Vissoth首相付大臣兼国務長官は、カンボジア経済は、地政学的緊張の高まりやウクライナでの戦争の激化にもかかわらず、強い外需を背景に2022年には推定5.2%の成長率と回復が続いていると述べました。また、集団免疫をつけたことで、カンボジアは社会経済活動を再開し、2021年後半に国の再開に成功したとコメントしています。



今年の見通しについては、カンボジア経済は拡大するものの、そのペースは減速し、成長率5.6%と予想されています。



輸出部門、特に衣料品部門が、EU市場を中心として予想される低迷により、2021年の10.8%成長から5.5%成長に減速する一方で、非衣料品部門が、家具、太陽電池、電子部品などの輸出生産の高い潜在力と、食品・飲料生産をはじめとする内需向け生産に支えられ、11.7%の成長で引き続き好ましい状態になると予想されています。



観光と密接な関係を持つホテル・レストラン部門は、2年連続して収縮してきましたが、2023年については、力強く30%成長を記録する見込みです。



今年は、より多くの観光客の訪問が見込まれており、観光業がさらに活性化することが期待されています。昨年は、合計228万人の外国人観光客が国内各地を訪れたと推定されています。国内観光も後押しされ、旅行者数は2021年の466万人から2022年には1393万人に達しました。



この成長は今年も続き、約430万人の外国人観光客と約1,400万人の国内観光客を見込んでいます。中国での規制緩和やASEAN諸国のスポーツの祭典SEA GAMESの開催により海外からの観光客が増えることが予想される一方で、観光サービスや観光地のさらなる改善、便利なサポートインフラにより、国内観光客も増え続けるとみられています。



卸売・小売部門も今年は好調で、昨年の4.3%から6.5%の成長が見込まれます。



運輸と農業の分野も、今年は目覚ましい業績を上げると予想されます。運輸は、昨年の6.1パーセントの成長から、2023年には7.6パーセントの成長になると推定されています。



農業は、家畜・家禽類と作物生産、特に補助作物や工業作物(キャッサバ、トウモロコシ)の好調に支えられ、0.7%のプラス成長を維持する見込みです 。



建設と不動産は、それぞれ0.5%と0.2%の低い成長率になると推定されています。



財政省は、世界的なエネルギー価格やその他の商品価格の高騰を反映して、2022年に消費者物価インフレ率が急上昇したと指摘しています。世界的なエネルギーやその他の商品価格の上昇は、自動的に国内価格に転嫁されることになります。



同省は、「今年は、インフレ率が5.3%急増すると予想されています。輸送の消費者物価指数は9.6%、食品の消費者物価指数は5.0%まで上昇すると推定されます」と述べています。



(出所:Khmer Times

(画像:UnsplashのSethiZelo Phatが撮影した写真)


▶海外不動産投資に興味がある方のための、はじめの一歩

海外不動産投資の国選び・エリア選びにおけるプロの基準を解説する対面セミナーを開催します。

■開催日時
2月11日(土) 14:00~15:00

■会場
Esta青山 ルームF

■アクセス
外苑前駅 1b出口徒歩20秒
青山一丁目駅 5番出口から徒歩8分
表参道駅 A4出口から徒歩10分
東京都港区南青山2-24-15 青山タワービル13F

▼お申込みはこちらから▼
https://forms.gle/7MhA4PCyCBBzMtAu7