2023/05/30
先日の記事「[カンボジア] 不動産投資すべき理由とは?」では、不動産投資先としてのカンボジアの注目すべき点をご紹介しました。
今日は、実際に数字の裏付けを見ていきましょう。
■安定した成長率
過去20年の東南アジア諸国+日本の国民総生産(GDP)の成長率を見てみましょう。
カンボジアの成長率は、コロナ前は7%程度で推移しました。
2020年、コロナ禍の影響を受けて-3.1%を記録しましたが、シンガポール、フィリピン、マレーシア、ベトナムほどの急激な回復はないものの、2021年、2022年と順調な回復を続けています。
国際通貨基金(IMF)の予想によると、今後は、ベトナムに次いで東南アジアで2番目、3番目を競う成長率を維持するものとみられています。
(データソース:IMFのデータを元にPropertyAccess作成)
■都市化のスピードが速い
次に都市人口率を見ていきます。
カンボジアの全人口に占める都市部に住む人口の割合(=都市人口率)は、2020年時点で24%でした。
他の東南アジア諸国+日本と比べると都市部に住む人々の割合はかなり低いですが、今後着実にその数値を伸ばしてくる予想です。
(データソース:UNを元にPropertyAccess作成)
一方で、都市人口の増減率に注目してみましょう。
カンボジアの増減率は他の東南アジア諸国を上回っており、都市化のスピードが非常に速いことが読み取れます。
(データソース:UNを元にPropertyAccess作成)
■人口ピラミッド
では次に人口を見ていきましょう。
カンボジアの人口は2020年に1,600万人を超え、国連(UN)のデータによると、2050年には2,200万人に到達する予想です。
増減率は今後10年6~7%で推移する予想で、フィリピンをやや下回るペースです。
人口ピラミッドを他の国々と比べてみます。
カンボジアの人口ピラミッドのくぼみが気になった方もいらっしゃるでしょう。
そして、1975年から1979年のカンボジア大虐殺を思い出される方も多いのではないでしょうか。
へこみのある45歳~49歳のグループが生まれたころはちょうどカンボジア大虐殺の時期と重なります。
このグループの親にあたる世代が被害に遭ったと考えられます。
25歳~29歳のグループも、同様に親世代の人口が少ないからと想像できます。
上記のような凸凹はあるものの、シンガポール、日本、タイと比べると、確実に若年層が多いピラミッドの形をしています。
フィリピン、インドネシア、ベトナムに似た形だといえるでしょう。
カンボジア | インドネシア |
マレーシア | フィリピン |
シンガポール | タイ |
ベトナム | 日本 |
■外国人に優しい国としてランクイン
カンボジアは2021年、旅行ガイドブックを発行するイギリスの会社旅行ガイドブックを発行するイギリスの会社「ラフガイド(Rough Guides)」の世界で最もフレンドリーな国でナンバー1に輝きました。
また、2023年は、世界420都市に住む400万人のメンバーを有する世界最大規模の海外在住者向けプラットフォーム「インターネーションズ(InterNations)」の最も有効的な国トップ10で4位にランクインしています。
(出所:InterNations、Phnom Penh Post)
■観光業は経済の柱
カンボジア観光省の公式ウェブサイトのデータを見てみると、コロナ前、カンボジアを訪れる外国人観光客数は年々着実に増加し、2019年には660万人に達しています。
2020年4月以降、コロナ感染拡大を抑制措置の影響で激減していますが、2022年は2019年の3分の1まで回復しました。
ホテル稼働率も渡航制限前の2020年1月~3月期は78.9%を記録していますがその後激減、2022年には75.1%まで回復しました。
全体の渡航者数がコロナ前の3分の1ということを考えると、コロナの影響で休業を余儀なくされたホテルがあることがうかがえます。
今後、観光客が順調に回復すれば、さらに宿泊施設のニーズも高まってきそうです。
(データソース:Tourism Cambodiaを元にPropertyAccess作成)
いかがでしたでしょうか?
今後の成長が期待できそうですね。
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