2023/12/13
ビンズオン省人民委員会は、ベトナムの総合企業ベカメックスIDC社(Becamex IDC)が、トゥーザウモット市の18.9ヘクタールの新市街地プロジェクトを、シンガポールに本拠を置く不動産会社キャピタランド社(CapitaLand)の子会社シカモア社(Sycamore Co.,Ltd.)に譲渡することを承認しました。
2023年11月30日付の決定No.3622/QD-UBNDにおいて、同委員会はベカメックスIDC社に対し、総面積18.9ヘクタールのタンタイン・ビンズン都市住宅団地プロジェクトの譲渡を許可しました。
ビンズオン省委員会は、本決定を受領した日から30日以内に、譲渡人と譲受人が譲渡契約に署名し、規定に従ってプロジェクトの引渡しを完了することを求めています。従って、ベカメックスIDC社は12月30日までに譲渡を完了する予定です。
シカモア社は、約11億2,000万シンガポールドル(約1,195億円)を投資し、460棟以上の低層ヴィラと約3,300戸のアパートメント、総建築面積約59万3,000平方メートルの、キャピタランド社初となるベトナムにおける大規模住宅プロジェクトの建設を計画しています。
この住宅プロジェクトは、ビンズオン新都市の2つの大通りのうちの1つであるフンヴオン大通り沿いに位置しています。ビンズオン新都市のトゥーザウモット市ホアフー区という戦略的な立地で、科学技術に重点を置いた、近代的なスマート都市へと変貌を遂げるために、当局から指定を受けているエリアです。
ビンズオン省の行政センタービルまで車で5分以内で、国道13号線経由でトゥードゥック市まで車で40分というアクセスの良さも魅力です。新しく開通したミーフック - タンヴァン高速道路は、国道13号線の交通を緩和するだけでなく、プロジェクトからホーチミン市の中心業務地区までの所要時間を約1時間に短縮しました。
ビンズオン新都市の都市化に伴い、周辺の産業拠点やビジネスパーク、またトゥードゥック市などの他の地域で働く専門職や若い家族、駐在員から、国際的でデザイン性の高い住宅への需要が高まることが予想されます。
今年3月、キャピタランドはハノイのナムトゥーリエム地区にあるビンホームズ・スマート・シティのプロジェクトの一部を取得しました。
11月、キャピタランドは総投資額10億シンガポールドル(約1,067億円)超の高級アパートメント・プロジェクト「ルミ・ハノイ」を発表しました。総面積は約5.6ヘクタールで、2024年第1四半期に着工する予定です。
ルミ・ハノイは複数のフェーズに分けて展開される予定で、29~36階建てのタワー9棟、約4,000戸を供給します。
キャピタランド・グループは、シンガポールに本社を置く、アジア最大級の総合不動産グループです。総合開発、小売、オフィス、宿泊、住宅、ビジネスパーク、工業、物流、データセンターなど、多様な不動産クラスにわたるポートフォリオを有しています。
世界40カ国以上、260以上の都市で事業を展開しており、シンガポールと中国を中核市場とし、インド、ベトナム、オーストラリア、欧州、米国などの市場でも拡大を続けています。
(出所:Vietnam Investment Review)
(画像:UnsplashのVinh Thangが撮影した写真)
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