[ベトナム] キャピタランド・デベロップメント、複合用途開発用地取得

2022/07/21


本社をシンガポールに置くキャピタランドグループの開発部門、キャピタランド・デベロップメント社は、ホーチミンシティのトゥドゥック市の中心地にある複合用途開発用地を取得しようとしています。総開発費は推定7億2,000万ドルです。


トゥドゥック市は、ベトナム政府肝いりで、経済と技術の拠点となることを目指しています。この複合用途プロジェクトは、面積8ヘクタールで、ハイエンドレジデンシャルユニット1,100戸超とショップハウスから構成され、同市で増加する働き手の住宅需要に対応します。



このプロジェクトは、確立された住宅地にあり、公園、学校、ショッピングモールも近くにあります。ホーチミンシティのCBD(中心業務地区)へは車で15分と、接続性も抜群です。キャピタランド・デベロップメントの今回の用地取得は、2023年第4四半期までに完了予定で、プロジェクトの発売は2024年、竣工は2027年を目指します。


トゥドゥック市は人気の投資先となっており、今後、テック企業、医療施設、物流、商業物件が入ることになっています。市の人口は増えており、一人当たりの所得も上がってきているため、高品質なレジデンシャル物件の需要が生まれています。


住民や企業が集まるにつれて、トゥドゥック市は年間でホーチミンシティの経済成長の30%、ベトナム全体の7%に貢献することが期待されています。トゥドゥック市には、国内最大の大学である、ベトナム国家大学ホーチミン市校もあります。


キャピタランド・デベロップメントのCEO、ドナルド・テイ氏は、最近のビンズオン省への投資やバクザン省への今後の投資に向けた政府との覚書締結に続き、注目のトゥドゥック市の土地を確保することで、コア市場の拡大を続けていくと述べています。


「その戦略的なロケーションとアクセスの良さから、このトゥドゥック市の高級複合用途プロジェクトは、17物件13,000戸超という当社のベトナムに置ける高品質なレジデンシャルポートフォリオに加わることになります。」



「高品質なレジデンシャルプロジェクトを提供するキャピタランド・デベロップメントの世界的な不動産における知識を活かして、当社は、このトゥドゥック市の土地を、目の肥えたマイホーム購入者や消費者の変わりゆくニーズに合うような、活気あふれる象徴的な複合用途開発へと変貌させる自信があります。」


「ベトナムを代表するデベロッパーとしてのキャピタランド・デベロップメントの地位を強固なものにすべく、多様なアセットクラスにおける投資機会を窺っていくつもりです。当社の質の高い不動産商品とサービスを通じて、国家の経済的成功に貢献していきたいと思っています。」


キャピタランド・デベロップメントのベトナムにおけるレジデンシャル物件は、力強く成約件数を伸ばしています。


同社のホーチミンシティにおける最新のラグジュアリー物件「DEFINE]と「ZENITY」は、堅調にマイホーム購入者を集客しました。12月に行われた限定プレビューでは、88戸が入るDEFINEは予約が2時間で埋まり、その平均価格は平米当たり約5,500ドル、ユニット当たりの価格は100万ドルを超えました。


今年5月、キャピタランド・デベロップメントは、ホーチミンシティで受賞歴のあるラグジュアリーレジデンス「ZENITY」を公開しました。ZENITYは、ユニット数198戸で、2~3ベッドルーム、プレミアム・デュプレックスとペントハウスの部屋タイプがある家具付き物件です。ベトナムにおけるZENITYの販売は、2022年第3四半期に開始予定ということです。


一方で、キャピタランド・デベロップメントのハノイ初のラグジュアリー物件「Heritage West Lake」は、4月の限定プレビュー以降、90%が予約済みです。全173戸がプライベートリフトロビー付き、屋上には温水プールと、市場初のアメニティを備えています。


キャピタランド・デベロップメントは、ベトナムにおける事業拡大を続けています。


2月には、バクザン省の人民委員会と覚書を締結し、推定投資額10億ドルの、同省初となる工業団地、物流パーク、タウンシップ開発の可能性を探ります。


また、昨年12月には、ビンズオン・ニューシティに国内初となる大規模レジデンシャル開発を建設するための用地取得も発表しています。総開発価格は8億ドルと言われており、市内の住民約12,000人に3,700戸の住宅を提供できるということです。




(出所:Vietnam Investment Review

(画像:Photo by Tri Nguyễn on Unsplash )