[フィリピン] セブの「コールセンターハブ」雇用で不動産需要活発に

2021/07/19

[フィリピン] セブの「コールセンターハブ」雇用で不動産需要活発に


セブITパークは、市内でも大きなビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)企業を抱え、レジデンシャル・商業不動産開発が伸びています。この活気あふれるビジネスハブは、メトロセブでも最も高値を付けるとみられており、セブに住む人々にとって雇用機会を与えてくれる場所となっています。



セブは、景気回復によりより多くの雇用が生み出されることが期待されており、今後の不動産需要を押し上げるとして、ビサヤ地方でも将来有望な不動産マーケットの一つとしての地位を維持しています。

 

ビサヤ地方・ミンダナオ地方の不動産デベロッパー、セブ・ランドマスターズ(CLI)のCOO、フランコ・ソベラノ氏は、セブITパークの中心に位置する35億ペソのハイエンドタワー「38パーク・アベニュー」のオンラインでのお披露目会で、「セブの不動産市場は、持続的な需要と非常に回復力のある価格を持ち、域内でも明るい材料の一つとなっている」と述べています。

 

ソベラノ氏は、グローバルモビリティが戻ってきて、雇用を押し上げることで、セブの不動産業界は、セブおよびビサヤ地方の残りの地域とミンダナオの迅速な回復を予想していると述べています。


「セブのコロナの感染者数は比較的うまく管理されており、医療機関も感染者の受け入れができている状態です。」

 

ソベラノ氏は、メトロセブはもちろん、域内で最も人気の住宅エリアの中でも最も高値を付けていると見られているセブITパーク内のレジデンシャル物件の需要は、パンデミックにもかかわらずレジリエンスを見せていると述べています。


また、セブでも非常に活発なビジネス地区であるこのセブITパークのプレミアムレジデンシャルは需要も高いと述べています。


総合不動産サービス会社コリアーズ・インターナショナル・フィリピンのリサーチ担当アソシエート・ダイレクター、ジョーイ・ボンドック氏は、メトロセブは引き続き、メトロマニラ以外では最大のレジデンシャルハブだと述べています。


「コロナは域内の経済と不動産市場に混乱を起こし、成約件数と竣工は控え目な状態が続いています。」

 

ボンドック氏は、デベロッパー各社が2021年以降の繰延需要に備えることから、レジデンシャルユニットの竣工は今年増えてくるだろうと述べています。


(出所:Philippines News Agency

(画像:Photo by Julian Paolo Dayag on Unsplash