[フィリピン] セブ・ランドマスターズ社、ルソン市場視野に

2024/03/11


フィリピン・セブを拠点とする上場デベロッパー セブ・ランドマスターズ社(CLI)は、ビサヤ・ミンダナオ(VisMin)地域の枠を超えて、2024年にルソン島に初進出する予定です。CLIはルソン島南部、特にカマリネス・スル州、バタンガス州、カビテ州、そしてルソン島中部での事業拡大を検討しています。



CLIはまた、今年の資本支出(設備投資)予算を増額し、現在進行中の同社の主要プロジェクトに資金を供給することを視野に入れています。



現在、同社はダバオ市とカガヤン・デ・オロで進行中のタウンシップ・プロジェクトを抱えています。また、セブ島ミングラニラのトゥライ/カラジョアン/トゥンキル地域における100ヘクタールの埋立プロジェクト「ミングラニラ・テクノ・ビジネスパーク」も開発中です。



さらに、2026年までに10軒のホテルの運営開始を計画しており、うち少なくとも4軒は年内に営業開始だということです。



これまでにCLIが運営しているホテルは、シタディーン・セブ・シティとライフ・セブ・シティで、メルキュール・セブ・ダウンタウンは2024年に完成する予定です。



また、アバカ・リゾート・マクタン、シタディーン・バコロド・シティ、シタディーン・パラゴン・ダバオ、ラディソン・レッド、シタディーン・バコロド・シティは現在建設中です。



CLIは現在、ビサヤ・ミンダナオ地域で9つの複合用途開発を進めています。



総合不動産サービス会社 コリアーズ・フィリピンは、デベロッパーに対し、特にマニラ首都圏に近いことから住宅投資家やエンドユーザーに人気の高いルソン島南部と中部において戦略的な土地取得を進めるよう推奨しています。特に推奨するエリアとしては、南部ではカビテ、ラグーナ、バタンガス、中部ではパンパンガ、ブラカンを挙げています。コリアーズはまた、メトロ・レール・トランジット7(MRT-7)、新マニラ国際空港(New Manila International Airport)、LRT-1カビテ延伸、南北通勤鉄道(North-South Commuter Railway)といった大規模インフラ・プロジェクトが完成することによって、これらの不動産開発に適した州で新たなマスタープランに基づくコミュニティを開発する不動産会社が増えるはずだと述べています。




(出所:Business World Online

(画像:UnsplashのFritz Gabriel Cariloが撮影した写真)