2022/06/20
メトロセブは、メトロマニラ外では最大のメトロポリタンハブとして、リテール部門の回復から恩恵を受けそうです。総合不動産サービス会社コリアーズは、モール事業者は、今後「リベンジ・ショッピング」に準備が必要だと述べています。
コリアーズ・インターナショナルは、オフィスおよびレジデンシャル供給の伸びに支えられ、消費者ベースの拡大は2022年以降のリテールの回復を支えるだろうと述べています。
2022年第1四半期、メトロセブ全体のモールにおける空きスペース率は6.4%に達し、2018年に記録した2.6%を大幅に超えました。
Covid-19が引き起こしたビジネスの混乱により、域内の複数のモールでは閉店を余儀なくされるところもありました。
コリアーズの推定では、今後セブでオープンを予定している小売店の60%が飲食系、続いて17%が衣服・靴となっています。
これと同じ動きが2022年第1四半期のメトロマニラでも見られました。新店舗の42%が飲食系、17%が衣服でした。
「2022年末までに、空きスペース率は5.5%程度にまで下がるでしょう。新規供給が限られる中、リテールスペースの成約面積も伸びてくるでしょう。」とコリアーズのアソシエイト・リサーチ・ディレクター、ジョーイ・ボンドック氏は述べています。
コリアーズは、外国投資法、小売自由化法といった景気刺激策の施行により、外資小売業者のフィリピン参入が促進され、2022年以降のリテールスペースの成約面積の伸びに貢献するだろうと述べています。
ボンドック氏は、セブの大手モール運営事業者は、外資小売業者のリテールスペース需要を積極的に取り込んでいくべきだと提言しています。
コロナ感染対策を担当する省庁横断タスクフォース(IATF)もまた、アラートレベル1のエリアにおけるコロナ感染対策を緩和し、すべての店舗(屋内・屋外)に収容定員100%での営業を認めています。
国内外のデベロッパーが、セブにモール建設を続けています。
コリアーズは、消費者・企業の信頼感が改善してきていることで、モールの客足も伸びるだろうと考えています。
中央銀行が最近発表した調査では、今後12か月の消費者調査は、過去4年で最も高いレベルとなりました。
(画像:Photo by Zany Jadraque on Unsplash )
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