[フィリピン] セブの住宅市場パンデミック期間も堅調

2021/08/23

[フィリピン] セブの住宅市場パンデミック期間も堅調



セブおよびビサヤ地方の他の地域の住宅市場は、回復力を見せており、パンデミック後の経済の立ち直りの恩恵を受けると予想されています。

 

セブ、ビサヤ地方を中心とする地元デベロッパー、セブ・ランドマスターズ社のCEO、ホセ・ソベラノ三世は、投資家向けのオンライン会見で、パンデミックの影響が長引く中、基本的な生活のニーズとしての住宅は、回復力を見せ、持続的可能だということが証明されたと話しました。

 

上場デベロッパーであるセブ・ランドマスターズ社は、2020年、2021年と力強い回復力を見せ、パンデミックによるロックダウンや経済的な影響の中でも成長を続けています。

 

ソベラノ氏は、「このような課題の中でも当社はオポチュニティを見つけています。低金利環境や、中所得、低所得の住宅購入者向けの税制上の措置もまた、敏捷性と卓越性をもってプロジェクトをやりきるのだという後押しになっています。年末には、今年の目標を超えそうです。」と語っています。

 

セブ・ランドマスターズ社は、積極的に新プロジェクトを立ち上げ、「ニュー・ノーマル」に急速に適応し、力強い市場セグメントに対応すべく、適切な在庫レベルを確保しています。

 

「私たちは、世界経済の回復や観光業がもたらす新しいオポチュニティに向けた準備をしつつも、コアビジネスである「住宅業」から引き続き恩恵を受けたいと考えています。ビサヤ・ミンダナオ地方が復活の最前線に立つと確信しています。」

 

同社の公表(*)によると、セブ・ランドマスターズ社の2021年前半期の利益は前年同期比66%増となり、通年の成長目標を超えそうな勢いです。成長をけん引したのは、不動産販売による飛躍的な売り上げ増です。


(*)セブ・ランドマスターズ社のニュースリリース「こちら

 

純利益は、前年同期の7.92億ペソ(約17億円)から13.2億ペソ(約29億円)となりました。

 

セブ・ランドマスターズ社によると、同社の現在進行中のプロジェクト現場の建設活動は平均で97%程度だということです。セブ、ドゥマゲッティ、ボホールといった主要現場では本格的に工事が進んでおり、その他のプロジェクトも、90%以上となっており、障害は隔離措置だけのようです。

 

2021年前半期、セブ、イロイロ、オルモックにて、セブ・ランドマスターズ社の低所得、中所得、そして高所得ブランド、総額110億ペソ(約240億円)のレジデンシャルプロジェクト6件が立ち上がりました。 


「不動産販売は、現在はパンデミックの影響を受けているものの、国内、そして世界の経済がコロナの影響から完全に立ち直るとともに本格展開できるよう準備を整えているリースおよびホテルビジネスに補完されるでしょう。」とソベラノ氏は述べています。

 

セブ・ランドマスターズ社は、観光業がすでに回復していると予測される2025年までに、1,433室にまでホテルビジネスを拡大させる計画です。

 

一方で、今年前半期に完成した5つのプロジェクトもまた、営業活動によるキャッシュフローを強化し、成約、引き渡しなどで50億ペソ(約109億円)を生み出しました。

 

これまでに、セブ・ランドマスターズ社は40件のプロジェクトを完成させており、さらに36件が建設中、14件が計画中となっています。

 

さらに、今後の長期計画を支えるべく、ボホール州パングラオに4ヘクタール、さらに既存の「カサ・ミラ」プロジェクトの拡張用地を取得しています。

 

200ヘクタール超の敷地がについて現在交渉が進行しており、2021年後半期に契約締結となると見られています。



(出所:Philippines News Agency

(画像:Photo by John Alvin Merin on Unsplash)