シンガポール不動産購入で物件価格以外にかかる費用

2018/02/02

シンガポールで不動産購入する際の費用

物件価格に加えて、購入者印紙税、追加購入者印紙税にも注意が必要
例えば、2百万ドル(約1億6700万円)の物件を市場価格で購入する場合、
印紙税だけで約3000万円が課税される

外国人がシンガポールで不動産を購入するには、いくつかの条件があります。これらの条件についてはこちらを参照ください。

シンガポール不動産を購入するにあたって必要なコスト
シンガポールは世界で最も高価な不動産市場の一つです。購入にかかる費用は大きく分けて3つあります。

(1)購入費用
シンガポール都市再開発庁(URA:Urban Redevelopment Authority)が発表した2017年4Qの不動産価格統計によると、シンガポール不動産価格は、2017年第四四半期に0.8%上昇し、第三四半期の0.7%と同様の動きを見せています。2017年全体では、価格は1.1%上昇、一方で2016年は3.1%の減少でした。


シンガポールの住宅用物件の多くは、平方フィートあたりS$400からS$2,000(2018/2/2現在のレートで平方メートルあたり約359,600円~約1,797,800円)で販売されています。土地付き物件(土地所有権が必要)はその中でも高く、一方でアパート(土地所有権なし)はS$400/平方フィート(約359,600円/平方メートル)から見つけることができるようです。不動産価格は、ロケーションにより大きく異なりますので、どのエリアにするかも重要なポイントです。

●購入者印紙税(Buyer's Stamp Duty)
購入価格か市場価格のいずれか高い方で計算されます。

●追加購入者印紙税(Additional Buyer’s Stamp Duty)
購入者印紙税(BSD)に加えて、追加購入者印紙税(ABSD)も同様に、購入価格または市場価格のいずれか高い方で計算されます。

例えば、2百万ドル(約1億6700万円)の物件を市場価格で購入する場合、購入者印紙税で54,600ドル、追加購入者印紙税で300,000ドルが課税されます。実に、印紙税だけで354,600ドル(約3000万円)になるのです。
詳細は、シンガポール財務省歳入局(Inland Revenue Authority of Singapore)のウェブサイト参照。

(2)ローンにかかるコスト
不動産の購入するにあたり、ローンを組まれる方も多いでしょう。外国人がシンガポールでローンを申し込むに当たって、必要になる書類がいくつかありますので、まずは銀行への確認が必要です。
・ローン申込書
・パスポートの写し
・収入を証明する書類
・売買契約書の写し、等

住宅用ローンは、年利1.5%~2.0%、30年で組まれることが多いようです。
(例)主要銀行の直近の住宅ローンの金利
DBS
UOB
OCBC

(3)住宅所有者保険
銀行ローンを組む場合、銀行から住宅所有者保険への加入を求められる場合があります。また、銀行が加入し、月々の保険料をチャージされる場合もあります。ローンを組んでいる期間、実質的には銀行が資産を保有していることになりますので、火災や洪水により被害にあった場合、住宅ローンの回収ができなくなるからです。

(例)AXA保険


その他、不動産エージェント、弁護士事務所費用など
上記の費用以外に、エージェント、弁護士費用の支払いも別途発生します。