2022/10/27
フィリピン大手財閥DMCIホールディングス(DMCI Holdings Inc.)は、11月2日を基準日として、株主に特別現金配当を支払うことを発表しました。普通株式1株当たり0.72ペソです。
*記事執筆時の為替レート:1フィリピンペソ=約2.5円
配当落ち日は10月27日、支払いは11月16日です。
2022年4月、DMCIは、定期および臨時配当で普通株式一株当たり合計0.48ペソの配当を支払いました。
今回の10月の配当支払いで、DMCIの今年通年の配当は、一株当たり1.20ペソで、昨年の一株当たり0.96ペソから25%増となります。10月17日の株価の終値10.60ペソで計算すると、現金配当利回りは11.32パーセントです。
DMCIが今年株主に支払う配当金は、合計159億ペソ(約401億円)となり、2021年のコア事業の連結純利益の92%に相当します。
DMCIホールディングスの配当方針は、前年のコア事業の連結純利益の少なくとも25%を配当することです。
2022年前半期のDMCIの純利益は202.9億ペソ(約511億円)でした。物価の上昇と子会社の業績好調で、前年の94.8億ペソ(約239億円)の2倍以上となりました。
4月から6月では、DMCIの利益は、昨年同期の52億ペソ(約131億円)から90.3億ペソ(約228億円)に73%増加しました。主に、石炭、電気、ニッケル価格の上昇に加えて、不動産事業からの収益認識が増加しました。
同期間のコア事業の純利益は、CREATE法の施行により繰り延べ税金負債の再測定したことによる、今年の非経常利益3,700万ペソ(約9,300万円)と昨年の10億ペソ(約25億円)をを除くと、前年同期の42億ペソ(約106億円)から113%増の90億ペソ(約227億円)となりました。
DMCIによると、現時点で、同社の損益は2021年通年の純利益184億ペソ(約464億円)を超えているということです。
DMCIのイシドロ・A.コンスンジ会長兼社長は、「市場の価格上昇により、非常に力強い前半期でした。このトレンドが10月まで続けば、年末前にもう一度臨時配当を宣言できると思います。」と述べています。
(出所:Business Mirror)
(画像:Image by Alexsander-777 from Pixabay )
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