2021/09/27
リサーチ会社によると、今年の第2四半期、ベトナムの大手Eコマースプラットフォームで、生鮮食品や飲料品も含めた食料品の需要が高まっています。マレーシアを拠点とする市場リサーチ会社iPrice Groupは、今年の第2四半期、オンライン食料品店に関連するキーワードでのグーグル検索が、第1四半期と比較して223%増加したと報告しています。生鮮食品、飲料品、パック済み食品、フルーツ・野菜の検索はぞれぞれ、99%、51%、30%、11%増加しました。
第2四半期のEコマースレポートによると、オンラインでの食料品購入が、パンデミックが始まって以来、唯一継続的に成長している商品セグメントだということです。
ホーチミンシティが7月初めに社会隔離措置を開始したとき、食料品をオンラインで購入する需要は急激に伸びました。Eコマースプラットフォームのラザダ(Lazada)ベトナムは、7月7日の受付開始から3時間でパック牛乳12万個、12時間で卵1万個を売り上げました。
iPriceのリサーチ陣によると、オンラインの食料品店やネットスーパーの検索の急増は、自治体で行われた社会隔離措置の規制に関連しているといいます。生活必需品の小売販売もまた、急速にオンライン化が進むだろうとも述べています。
食料品の需要の高まりを受け、EコマースプラットフォームのTikiは、9月2日に生鮮食品店をオープン、ハノイ市内で3時間以内に商品を配送します。
より多くの顧客を呼び込むべく、オンラインショッピングのプラットフォームは、ショッピングとエンターテイメントを組み合わせた「ショッパーテイメント」を7月初めから行っています。ラザダおよびショッピー(Shopee)は、オンラインのミニゲームコンテストや音楽ショーを開催、レクリエーション活動を組み合わせてライブストリームでの販売を多く行いました。
ラザダのライブストリームチャンネルは、今年第2四半期の日当たりビューが、前年同期の2.5倍になったということです。ショッピーは、ショッピー・ライブのユーザー数が、今年前半期は前年同期比200%となったとも報告しています。
オンライン支払・ショッピングプラットフォームのモモ(MoMo)では、総額100億ドン(約4,850万円)の賞金つきのゲームコンテストを開催し、1か月で800万人のプレイヤーを獲得しました。「同様のプログラムを今後も開催していく」と共同創始者兼副会長のグエン・バーティエプ氏はコメントしています。
iPriceグループとイスラエルを拠点とするデジタル情報プロバイダのシミラーウェブ(SimilarWeb)がまとめたランキングによると、ラザダ・ベトナムのウェブサイト訪問数は、今年第2四半期に14%増加して2,040万回に達しました。最も訪問数が多かったのはショッピーで、第2四半期の訪問数は7,300万回、前回から920万回も伸ばしました。
ベトナムにあるEコマースプラットフォームの中で、ここ数か月、ショッパーテイメントイベントが最も活発なのはラザダとショッピーでした。
ベトナムのショッピングサイト上位50への今年上半期の訪問数は13億回を超え、過去最高となっています。特に第2四半期のウェブサイト訪問数は、第1四半期と比べて10%増えています。
フェースブックおよびベイン&カンパニー(Bain & Company)の年次東南アジアレポートによると、ベトナムのEコマース販売は、2021年の120億ドルからさらに増加して、2026年には560億ドルにたっするとみられており、インドネシアに続いて域内第2のエリアに成長する見込みです。
(出所:VNexpress)
(画像:Image by Christian Schröder from Pixabay )
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