2021/05/07
[マレーシア] クアラルンプール全体MCOへ
もうすぐラマダン明けの休日を迎えるマレーシアですが、クアラルンプール全体とジョホール、ペラ、トレンガヌの一部の地域で14日間のMCO(活動制限令)実施となりました。2021年5月7日から20日までです。
この措置は、2021年5月6日、スランゴール州の6つの地区が、5月17日までMCOとなったのに続いて発表されました。
今年のラマダン明けの休日「ハリラヤ」は5月13日です。
新しいCovid-19変異種がマレーシアに入ってくるのを防ぐべく、いくつかの国に対して、一時的な渡航禁止措置も取られることになります。
▼マレーシアのコロナ感染状況(2021年5月6日時点)(出所:WHO)
イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級大臣は、社会的なイベントや飲食店での店内飲食の禁止も含む、既存の標準作業手順(SOP)が適用されると話しています。
政府および民間の、公式・非公式イベントも同様に禁止となります。
パーティー、結婚披露宴、婚約披露パーティなどの集まりも認められません。
また、通勤および緊急の場合の例外を除いては、州をまたいだ移動も禁止となります。
コンビニエンスストア、スーパー、日用品店、薬局は、朝6時~夜10時まで営業が可能です。ガソリンスタンドの営業も朝6時~夜10時となりますが、高速道路沿いのガソリンスタンドについては24時間営業が可能です。
病院、診療所、医学研究所などは通常通り営業できますが、市場の営業時間は朝6時~午後2時までとなります。
ラマダンの期間に出店される露店「ラマダン・バザール」は、厳しいSOPに則って営業が認められていますが、州政府が地方自治体をとして最終判断をすることになっています。
イスマイル・サブリ上級大臣は、クアラルンプール全体にMCOを実施する判断について、保健当局より4月1日~27日の間に17つのクラスター発生と、日当たりの感染者数の急増が報告された後に決定されたと話しています。
ジョホール州では、ジョホールバル、クライ、コタ・ティンギでMCOが実施されます。これらの地域は、レッドゾーンに区分され、150件以上の感染が報告されており、病院および集中治療室の収容能力が70%以上に達しています。
ペラ州では、タイピン分区とラルット・マタン、セラマでMCOが実施されます。
トレンガヌ州では、ベスットの14の分区でMCOとなります。イスマイル・サブリ上級大臣は、4月1日から5月3日の間に、ベスットのこれらの分区で保健省が行った5,617件のスクリーニング検査のうち、406件が陽性であったと発表しています。
渡航禁止措置については、スリランカ、バングラデシュ、パキスタンおよびネパール国籍が対象となるということですが、渡航禁止措置がいつから発効するかについては言及されませんでした。
ただし、外交旅券保持者および1961年外交関係に関するウイーン条約に規定される役人は例外となります。
マレーシアは、2021年4月28日より、Covid-19の変異種がマレーシアに入ってくるのを止めるため、インドとの間のフライトを一時的に禁止しています。
船およびマレーシア就労許可証を持つインド人の入国も同様に拒否されます。
国家安全保障理事会は、入国後に14日間の強制隔離を実施するマレーシア国籍に対する例外を除いて、保健省からのこの提案に合意しています。
(出所:The Star)
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