[ベトナム]F1開催にともない周辺不動産プロジェクトが受ける恩恵

ハノイで住宅を購入しようとする人々は、2020年4月ベトナム初開催となるF1コースの近くの物件に注目しています。

[ベトナム]F1開催にともない周辺不動産プロジェクトが受ける恩恵

ハノイで住宅を購入しようとする人々は、2020年4月ベトナム初開催となるF1コースの近くの物件に注目しています。

■F1の魅力

過去10年以上、フォーミュラ1(F1)は世界中で不動の人気を築き上げてきました。どの国でもチケットが高額なため、レース観戦者のほとんどは富裕層です。カナダではVIPチケットが7,000ドル(約77万円)、中国のエコノミーチケットは300ドル(約3.3万円)で発売されています。シンガポールでは、約35万人もの人が毎年F1を観戦しに訪れると言われており、国家予算に35万ドル(約3,857万円)もの貢献をしています。

特に、シンガポールグランプリは多くの観光客を呼び寄せ、観光、エンターテイメント、ホテル、レストランに大きく貢献しています。F1観戦者の平均滞在日数は3.96日、観光収入は約109.7億ドル(約1兆2,089億円)に上ります。F1レース中のホテル室料は、通常の2倍、3倍にもなります。

アブダビグランプリにも毎年数万人の観戦者が訪れます。2016年には、なんと6万人が訪れました。高級ホテルは、この期間満室となり、コース脇のヤス ヴァイスロイ(Yas Viceroy Hotel)などはもっと前から満室となり、ホスピタリティ関連施設は過負荷状態となります。

またモナコグランプリでは、2017年のF1開催期間4日間だけで、9,000万ユーロ(約110 億円)をもたらしたとのレポートもあります。

スタンドからの観戦に加えて、多くの観戦者は、付近のビルやホテルのテラスやバルコニーといった他の場所からも観戦しようとします。これは、F1レースコース周辺の不動産価格を考えられないほど上昇させます。

ベトナムでは、ミーディンエリアで初のベトナムグランプリが開催されることが決定したとき、多くの人がそれを歓迎しました。2020年4月以降は、F1ファンはもう国外まで見に行く必要がないのです。ベトナムでのVIPチケットは、1億ベトナムドン(約47万円)ほどだとみられています。


■F1コースに近い不動産が受けるメリット

ベトナム不動産仲介者協会(Vietnam Real Estate Brokers Association)は、他の国ならナショナルスタジアム、レースコースなどの近くの建物のアパートメント価格は何百万ドルにもなるところですが、ベトナムならその7分の1から10分の1だと言います。よって、スポーツアリーナ近くのアパートメントは、諸外国だけでなく、ベトナムでも人気だと言います。

そんな中、新しいプロジェクト、ザ・マトリックス・ワン(The Matrix One)への注目が高まっています。同プロジェクトは、F1レースコースに近いだけでなく、ハノイの新しい行政・商業の中心地にあり、またミーディン・ナショナル・スタジアム、ナショナル・スポーツコンプレックスといった国のスポーツ施設が周りにあります。

天然資源・環境元副大臣のダン・フン・ヴォ氏は、F1レースコースの近くの不動産プロジェクトは大きな恩恵を受けるだろうと話しています。不動産価格には、インフラとサービス施設の充実が重要な要素となります。よって、ベトナム初のF1の開催は、周辺のプロジェクトの価格を急激に上昇させるとみられています。

「ザ・マトリックス・ワン」は、韓国および日本の投資家から特に注目を浴びているようです。毎日10~20人の人が同プロジェクトの見学に訪れています。

(出所:Vietnam Investment Review