[マレーシア] フィッチ:後半期もネガティブ格付け続く

格付け会社フィッチ・レーティングスによると、コロナの影響で、2020年後半期も下げ方向の格付けアクションが続くようです。

[マレーシア] フィッチ:後半期も格下げ続く


格付け会社フィッチ・レーティングスによると、コロナの影響で、2020年後半期も下げ方向の格付けアクションが続くようです。


フィッチ・レーティングスは、アジア・パシフィック地域の法人69社のうち、80パーセントに相当する55社が、2020年前半期、ネガティブな見通し、またはディストレスト状態の格付け「CCC+(トリプルCプラス)」以下となったと述べています。


フィッチ・レーティングスによると、同社は2020年3月初旬より、アジア・パシフィック地域の公開格付310社のうち、22%に相当する69社について、下げ方向の格付けアクションを行ったということです。


29社については格付けの引き下げを行い、うち7社は1ノッチ以上の引き下げ、残り40社についてはアウトルック(見通し)の変更または格付けウォッチの対象としました。


これらの見直しは、直接、間接を問わず、コロナウィルス流行による混乱により引き起こされたものです。


6月に行われたネガティブアウトルックは14件、5月は15件、4月は38件でした。


しかし、フィッチは、6月の格下げは3件に減り(5月8日)、一方でアウトルックまたは格付けウォッチ対象見直しは11件に増えた(5月7日)と述べています。


住宅建設、石油・ガス、自動車関連、金属鉱業が、パンデミックに関連してフィッチがネガティブな見通しを継続したセクターでした。


29件の格下げのうち、住宅建設が7件、石油・ガス、自動車関連、金属鉱業がそれぞれ3件となりました。


フィッチは、6月のインドのアウトルック見直しに続いて、石油・ガスとユーティリティ部門がネガティブ方向への格付アウトルックまたは格付ウォッチの見直しが行われた40社のリストのトップを占めていると発表しています。


ソブリン格付については14の見直しがありました。


マレーシア企業について、フィッチは、ゲーム・宿泊・レジャーと、石油・ガスの2つのセクターについて、発行体デフォルト格付け(IDR)を見直しました。


2020年3月30日、ゲンティン社(Genting Bhd.)、ゲンティン・オーバーシーズ・ホールディングス社(Genting Overseas Holdings Ltd)、およびリゾーツ・ワールド・ラスベガス社(Resorts World Las Vegas LLC)が、長期発行体デフォルト格付けを「Aマイナス(A-)」から「トリプルBプラス(BBB+)」に引き下げました。格付け見通しは「ネガティブ(弱含み)」です。



4月14日には、国営石油会社のペトロリアム・ナショナルマレーシア(Petroliam Nasional Berhad)の発行体デフォルト格付けの見通しを「ステーブル」から「ネガティブ」へと見直し、外貨建て及び自国通貨建て長期発行体デフォルト格付けは「Aマイナス(A-)」に据え置きました。


(出所:New Straits Times、フィッチレーティングス(1)(2)

(トップ画像:Image by Lorenzo Cafaro from Pixabay )