[シンガポール] 日本がシンガポールを含む4か国からの団体旅行の入国許可

2022/05/24


日本政府観光局は、2022年5月17日、今月からパッケージツアーを利用する外国人観光客の入国を認めることを発表しました。旅行代理店が、観光客の「行動をどのくらい管理できるか」を見極めるトライアルの一部だということです。



観光目的で入国が認められるのは、3回のワクチン接種を終えた、アメリカ、オーストラリア、タイ、シンガポールの渡航者です。



トライアル段階では、これら4か国から10~15組のグループ、約50名の渡航者が認められるということです。



今回の発表は、来月6月に計画されている渡航制限の緩和に先立って行われました。6月の緩和は、国内外のコロナ感染者数の状況によって決定されるということです。



渡航者は、自費で医療保険を手配し、事前に決定され政府の承認を受けた旅程で行動するパッケージツアーに参加することが求められます。旅程の全日程において、ツアーガイドの同行も必須となります。



日本政府観光局は、日本の観光業の完全再開に向けて必要な情報を収集するために、5月に少人数グループでのパッケージツアーという形でトライアルプロジェクトを行い、旅行会社が行動を管理する、と話しています。



観光客の感染対策や緊急対応への順守状況を確認しつつ、旅行会社や宿泊施設へのガイドラインの策定を行っていくようです。



今回観光目的での入国が認められることとなった4か国は、変異種によるCovid-19の低リスク国とみなされており、日本にとって主要市場でもあります。



観光局は、さらなる詳細について、日本旅行業協会と連携して決定していくことにしています。



国土交通省の斉藤鉄夫大臣は、「日本と外国との人の流れは、観光客も含め、日本の経済活動と地域活性化にとって非常に重要である」と述べています。



個人観光客は現時点では入国を認められていません



Covid-19パンデミックにより、外国人観光客は日本への入国が認められなくなっており、現在では、人道的な例外ケースを除いては、出張または留学を目的とした渡航のみが認められています。



報道によると、6月1日から、日本への入国者数は、倍の1日2万人に引き上げられ、入国者全員に実施してきた入国時の検査については、新型コロナが流入するリスクの低い国・地域からの入国者に対しては免除されることになっています。



現在は、1日当たりの入国者数は、帰国する日本人も含めて上限が1万人とされています。出発前72時間以内に受けたPCR検査で陰性を確認、かつ入国時に再度PCR検査を受ける必要があります。



到着時の検査で陰性、低リスク国からの入国、さらに日本が認めるワクチンを3回接種している場合は、隔離が免除されます。日本が認めているワクチンは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ノバヴァックスです。



パンデミック前の2019年、日本への外国人旅行者は過去最高の3,190万人に達し、観光収入は4.81兆円でした。



政府は、2030年までに年間6,000万人、観光収入15兆円を目標にしています。





(出所:Straits Times

(画像:Photo by Tianshu Liu on Unsplash)