2022/06/29
ゲンティン・マレーシア社(Genting Malaysia Bhd)は、リゾーツ・ワールド・ゲンティン(RWG)のマレーシアオペレーション部門が、カジノやホテル事業者といった既存の資産を活用して、オペレーションを強化していると話しています。マレーシアの国境が再開し、旅行者が入国できるようになることで、Covid-19関連の行動制限の影響から同グループが回復するためのさらなる助けになるのではと見ています。
RWGは、データベース分析とターゲットを絞ったマーケティング努力により利回りの貢献分を最大化することに重きを置いています。RWGはさらに、ゲストのエクスペリエンスの品質を高めるべく、全体的な運営効率とサービス提供を強化すること、テーマパーク「ゲンティン・スカイワールド(Genting SkyWorlds)」の残りのアトラクションを徐々に展開することが重点事項だと述べています。
ゲンティン・マレーシアは2022年3月31日で終了した第1四半期も赤字でしたが、赤字幅は74%縮小して、前年同期の4億8,359万リンギット(約149億円)の赤字から1億2,653万リンギット(約39億円)になりました。収益は、前年同期の6億2,335万リンギット(約192億円)から2倍以上の17億2,000万リンギット(約531億円)にまで増えました。
一方で、グループ親会社のゲンティン社(Genting Bhd)も、純損失を1年前の3億3176万リンギット(約102億円)から、1億9968万リンギット(約62億円)に縮小しました。収益も、1年前の22.5億リンギット(約694億円)から87%増の42.1億リンギット(約1,298億円)に伸びました。
しかし、世界的な景気後退の波は、ゲンティン社およびゲンティン・マレーシア社にも襲い掛かっている、と国内投資銀行のアナリストは述べています。
「回復の見通しは1か月前ほどよくありません。不況のリスクが高まっているので、外国人はリスク回避のアプローチを取る傾向にあります。ホスピタリティ費用は人々が自分の判断で使えるお金ですが、不況が見えてくると、人々はこの類の支出を抑えるでしょう。」とアナリストはコメントしています。
(出所:The Edge Market)
(画像:Photo by Jordan Ling on Unsplash )
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