2018/12/06
2018年11月グローバル市場見通し:フレキシブルオフィス在庫伸びる
JLL社が発表した2018年11月グローバル市場見通しより、フレキシブルオフィスに関する記事をご紹介します。
2017年、フレキシブルオフィスの在庫量は世界全体で30%増加し、2018年も引き続き拡大、フレキシブルスペースへの強い需要をはっきりと示しています。成長率は過去3年で加速、その理由は、ロンドンやサンフランシスコをはじめとする米国の主要都市など早くからフレキシブルスペースを採用し始めた市場のさらなる拡大、そして堅調な成長を見せているその他の地域としては、ドイツ、シンガポール、上海などがあります。
働き方の未来がフレキシブルスペースの成長をけん引する
労働力がより俊敏になり、技術が発達し、企業がオフィススペースの使い方を再考するにつれ、フレキシブルスペースの採用がもはやスタートアップ企業だけに向いている、新しい時代の職場のあり方ではなくなっています。さまざまな業種、規模、セクターの企業が企業家文化を刷新し、利用するオプションを開拓しています。
企業各社は、ポートフォリオを最適化してオフィススペースを統合することで、次のような目的のために構造的な改革に対応しようとしています。
・協力関係の強化:
集合的な業務や、チーム内/チーム横断的な議論ができるようなスペースを増やす。
・イノベーションの躍進:
毎日同じようなスタイルで働くことから従業員を開放する古語で、コワーキングスタイルのオフィスがビジネス上の課題を解決することができるような新しい考えを生む。
・柔軟性の創造:
長期的な不動産コストにとらわれず、ビジネスの拡大や縮小のオプションを提供する。
・人材の呼び込みと繋ぎ止め:
よりダイナミックな労働力や特定のチームの要件に応えることで、人材採用と有能な才能のつなぎ止めにおいて優位に立つことができる。
・効率の改善:
チームメンバー用の専用のデスクを取り去ることで、フレキシブルオフィス戦略は、業務上の効率化を進め、ポートフォリオの生産性を上げるための余地を作る。
フレキシブルスペースの提供は、世界中の市場が、働き方の構造的な変化に適用するにつれさらに進むと考えられます。すべての企業がフレキシブルスペースを必要としているわけではありませんが、今後5年間で過半数がその利用を増やすでしょう。これは、オフィス賃貸を行っている会社、オフィスの設計を行っているデベロッパーや家主、適当な物件を探している投資家にとって意味するところは大きいでしょう。
(出所:JLL)
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