グローバル不動産透明性インデックス2018:オルタナティブ資産セクターの透明度は?

JLL社が発表したグローバル不動産透明性2018に関連し、オルタナティブ資産セクターの透明度に関する記事をご紹介します。


「オルタナティブ資産」-投資家の人気を集めるも、そのセクターの透明度は?

オルタナティブ資産セクター。セルフストレージやデータセンターから、学生やシニアの宿泊施設まで、世界で最も成熟した不動産市場のなかでも本流の一つとなりました。結果として、投資家からは新しいタイプのデータが要求されるようになってきており、ニッチなセクター内における市場情報の透明性に関する様々な疑問も上がってきているといいます。JLL社の記事を詳細に見ていきましょう。



「オルタナティブ」が本流へ

「オルタナティブ」セクターは、不動産の透明性における最後のフロンティアの一つとなっています。このセクターはますます投資家の人気を集めており、インデックスが対象とする100市場の約三分の一において、活発なオルタナティブ市場が存在します。

しかし、「透明性が高い」国々でも、賃貸料、在庫、価格設定などに関するデータは少なく、同一市場内のニッチなセクター間でもその対象範囲はかなり変わってきます。様々なオルタナティブ資産のタイプがある中で、シニアおよび学生向けの住宅が一番透明性が高いです。リードする市場の中でも、これらの資産タイプに特化した専門リートが確立されておおり、上場不動産の16%を占め、この分野での透明性の先駆けとなっています。


「オルタナティブ」分野の透明性レベル

最も透明性が高いものから順に、シニア用住宅→学生用宿泊施設→セルフストレージ→病院→データセンター→医療オフィスビル→アパートホテル/サービスアパート→駐車場となっています。


The ‘Alternatives’ Transparency Spectrum(出所:JLL, LaSalle Investment Management)


オルタナティブが今後2年間の透明性をけん引する

「オルタナティブ資産」にかかる透明性は向上しており、新しいデータが収集され、データの「スクレイピング」という新しい手法が用いられ、ニッチな資産タイプの協会などが、不動産データやリサーチ業者などと密接に連携することで、以前は不透明だったセクターに新しい光が差しこもうとしています。

改善の余地は、透明な市場、不透明な市場ともに大きくあります。JLL社は、「オルタナティブ」セクターが、今後2年間にわたってインデックスの変化をけん引するダイナミックなけん引要素となるとみています。建設的なフィードバックループができつつあります。向上した情報精度が新しい投資を刺激、これがまた新しい調査、データ収集およびデータサービスの購読のための土壌を作り上げています。



(出所:JLL