2021/08/24
[マレーシア] 新首相:消費者購買力と民間セクターの復活に努める
マレーシア政府は、国の経済の立て直しのために、消費者購買力の向上と人々のウェルビーイングの回復という、大きく2つの目標の達成に注力していく考えです。
首相に就任したイスマイル・サブリ・ヤーコブ氏は、新型コロナウイルスによる長期的な経済への影響を減らす取り組みの中で、政府として、経済成長の駆動力として民間セクターのリバイバルに注力していくと述べました。
「パンデミックの危機は、マレーシアの国内経済を含む、世界経済に深刻かつ広範囲に及ぶ影響をもたらしました。複数の業種、特に中小企業が大打撃を受けています。倒産してしまった企業もあれば、まだまだ苦戦している企業もあります。これは、人々の生活そして国家に多大なる影響があります。」とイスマイル・サブリ新首相は、2021年8月22日に行われた第9回首相演説の中で話しました。
これについて、イスマイル・サブリ首相は、新政府として、職や収入源を失ったマレーシア人、中所得層のマレーシア人、中小企業、ならびに国内観光などの業種に注力していくと述べました。
これは、人々の暮らしに活気を取り戻す、国の経済を全体的に刺激する、といった短期的な取り組みの一部だということです。
イスマイル・サブリ首相は、人種、宗教などにかかわらず、誰一人取りこぼすことも放置されることがないようにすると述べています。
また、政府は、基本的な改革を実行していくために新しい経済戦略の策定にも引き続き取り組んでいく考えです。
「すべては、国の経済ファンダメンタルズを強化し、マレーシアの東南アジア地域の主要投資先としての競争力を復活させることが目的だ」と首相は話しています。
また首相は、若者の関与が必要だとして、新政府とともに国の回復を成し遂げていこうと呼びかけました。
(出所:Bernama)
(画像:Photo by Elton Sa on Unsplash )
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