[マレーシア] ペナンのガー二ーワーフの開発費最低でも2億リンギット

2022/05/23


海を臨むペナンのウォーターフロントプロジェクト「ガー二ーワーフ(Gurney Wharf)」の開発費は12%上がって、2億リンギット(約58億円)と見込まれています。


ペナン州の州知事(Chief Minister)チョウ・コン・ヨウ氏は、プロジェクト費用が2,400万リンギット(約7.0億円)増加して2億リンギット(約58億円)になり、コスト増によりさらに今後増加する可能性があると話しています。


ガー二ーワーフプロジェクトは、ペナン州で最も有名な観光地であるガーニードライブ(Gurney Drive)の近くの埋立地に建設されるもので、その議論が始まったのは6年前です。


ガーニードライブの前浜から東へ約5キロにわたって、2019年、52ヘクタールの土地が埋め立てられ、さらに20ヘクタールがガーニーワーフ用に残されていました。






イースタン&オリエンタル社(Eastern&Oriental Bhd)の子会社であるタンジュン・ぺナン・デベロップメント社(Tanjung Pinang Development Sdn Bhd)が、さらに北部のスリ・タンジュン・ペナン(STP)の第2期を埋め立てる案件の一部として、前浜の埋め立てを行いました。



ガーニーワーフの起工式は先週行われ、ペナン州知事社(Penang Chief Minister Inc)がプロジェクトを保有します。工事の完了は2025年初旬が予定されています。



国営ベルナマ通信によると、チョウ州知事は、同開発物件が州の最新のアトラクションとして、経済価値を付加してスピルオーバー効果をもたらすだろうと話しています。



「ガーニーワーフの開発案件は2016年に始まりました。ニーズはもちろん、州のコミュニティが必要とするレクリエーション的な要素も含めて、ペナンの住民を含むステークホルダーの見解、インプット、フィードバックを得るべくエンゲージメントセッションが行われました。」



「プロジェクトには美しい海を眺める遊歩道、遊園地、ホーカーセンター、駐車場、その他家族が高質な時間をすごし、人々の生活の質を高めるような施設が含まれます。」と州知事は、ガーニーワーフの起工式で説明しています。



ジョホールを拠点とするテト・エンジニアリング社(Teto Engineering Sdh Bhd)が、同プロジェクトの元請け業者として選出されました。



景観、スケートパーク&プレイグラウンド、海洋工学的な部分と鉄骨屋根は下請け業者が行うことになっています。



「プロジェクト関係者は、環境や海を保護します。ワーフの交通量は終日多い状況が予想されますので、歩道も含めた交通流計画が現在検討されています。プロジェクトが完成したら、州の新しいアトラクションになることを願っています。」とチョウ氏は述べています。



州知事によると、グリーンパーク、プレイグラウンド、スケートパークと展望デッキは来年完成します。



ホーカーセンター、立体駐車場、水上タクシーの船着き場、人工ビーチは今後2年をかけて建設されます。



ガーニーワーフプロジェクトは、ペナン州2030年のビジョンである「国を動かす、ファミリーに特化したグリーンでスマートな州」を支えています。


州住宅・地方政府・都市計画委員会(State Housing, Local Government, Town and Country Planning Committee)のジャグディープ・シン氏 は、Covid-19の感染拡大がなければ、同プロジェクトはもう完成を迎えていたはずだとコメントしています。



(出所:New Straits Times

(画像:Photo by Vismen Subramaniam on Unsplash )