[ベトナム] ハノイ市の投資協力提案36件、総額2.8兆円

2020/06/26

[ベトナム] ハノイ市の投資協力提案36件、総額2.8兆円


ベトナムの首都ハノイは、2020年6月22日(月)までに、推定総額2.8兆円の投資協力のための覚書の提案書36件を受け取りました。


これらの覚書の提案書36件は、6月27日に行われる予定の、「ハノイ2020ー投資協力と開発」をテーマとした投資振興会議で締結されるとみられています。


36件の提案のうち、23件は国内企業から、13件は外国企業または機関からということです。


会議では、ハノイ市は、総額339兆ベトナムドン(約1.6兆円)を超える116のプロジェクトの投資を呼びかけることになっています。これらは主に、都市住宅、オフィスビル、観光サービス・産業、技術インフラと金融・銀行セクターにおけるプロジェクトです。


ハノイ市はまた、過去の会議で投資元が見つからなかった282のプロジェクト、総額483兆ドン(約2.2兆円)についても投資を呼びかけることになっています。


ハノイ振興局(Hanoi Promotion Agency)によると、約540の企業が会議への参加を表明し、うち120社は外国資本ということです。会議には1,500名の参加者が予想されています。


ハノイ共産党委員会ヴオン・ディン・フエ委員長は、この会議が、ベトナム、そしてハノイが国内外の投資家にとって安全で魅力的な投資場所であるという強いメッセージを出せるのではと述べています。


会議を通じて、ハノイ市は、コロナ後の回復と発展におけるパイオニアになるという意気込みを見せていきたい考えです。


ハノイ市はまた、経済成長を加速させるために、行政改革を強化し、投資環境を改善する努力をしてきました。ハノイ市の経済成長率目標は、国内平均の1.3倍を目指しています。


外国投資庁の統計では、ハノイ市は今年1月~5月で、新規プロジェクト258件、既存のプロジェクトの増資66件、合わせて11.7億USドル(約1,254億円)超の外国投資を呼び込みました。


ハノイ市では現在、2020年5月20日時点で、370億ドル相当6,200件以上のプロジェクトが実施されており、外国投資額では国内63の県と市で第2位となっています。


今年5月までで12,260社以上が設立され、登録資本金は181兆ドン(約8,370億円)に上ります。前年同期比で、数は10%減となりましたが、登録資本金額は9%増となりました。

(出所:Vietnam Investment Review

(トップ画像:Image by Quang Anh Ta from Pixabay )