[ベトナム] ハノイ、サテライト都市化エリア開発のため交通インフラ整備

2020/11/06

[ベトナム] ハノイ、サテライト都市化エリアの開発のため交通インフラ整備
 


ハノイ運輸局のヴー・ハー副長官は、5つのサテライト都市化エリアをハノイ市のダウンタウンと接続して、これらの都市化エリアの社会経済的な発展を促すために、交通インフラの完成に注力していくことが必要であると述べています。


フック首相に承認された、ハノイの2050年を見据えた2030年交通マスタープランによると、ハノイの主要な課題の一つが、①ホアラック(Hoa Lac)、②ソンタイ(Son Tay)、③シュアンマイ(Xuan Mai)、④フースエン(Phu Xuyen)、⑤ソックソン(Soc Son)を含む、サテライト都市化エリアの開発をすることです。


▼サテライト都市化エリアとハノイの位置関係(出所:Wiki Travelの地図を元にPropertyAccess作成)


これらの都市化エリアは、ハノイ市のダウンタウンを支えるため、独自の複合的な機能を持った郊外エリアの開発促進の核となります。


過去数年、ハノイ市は、年間約7兆ドン(約313億円)をかけて、郊外の交通インフラに優先度を置いた道路の敷設、更新を行ってきました。


ヴー副長官は、ハノイの近年の交通インフラ整備ができたのも、市当局のガイダンスと地元住民のサポートがあったからだと述べています。


「これらの5つのサテライト都市化エリアのための同期した交通インフラネットワークを早急に完成するために、ハノイ市は、財政はもちろん投資資本を動かすにあたって、非常に柔軟になる必要がある」と説明しています。


この見解に賛同して、交通の専門家ファン・チュオン・タイン氏も、市の予算配分を、複数の地域、首都、都市鉄道などを繋ぐ主要幹線道路に集中していくべきだと述べています。


さらに、ハノイ市は、環状道路4号線の中のエリアに市内バスステーションのネットワークを少しずつ形成していくべきだとも述べています。このようなバスステーションは、5つのサテライト都市化エリアや近郊の省・都市とハノイ市のダウンタウンを結ぶための重要な交通ハブとなるからです。


タイン氏は、多くの専門家が、道路への投資とともに、ハノイ市は、地下鉄路線、特にサテライト都市化エリアとを結ぶ路線への資金集めの効果的な方法についても検討していくことが重要な課題だと考えていると付け加えています。

(出所:Hanoi Times)

(トップ画像:Photo by Hoach Le Dinh on Unsplash