2022/07/07
ホーチミンシティのアパートメント市場は、2022年第2四半期、不調だった第1四半期と比較すると供給ブームとなりました。不動産コンサルタント会社CBREは、2023年までには完全に回復するだろうと見ています。
ホーチミンシティのアパートメント供給は、第2四半期、急激な増加を見せました。
ホーチミンシティで最近行われた会議で、CBREの住宅部門のダイレクター、ヴォ・フエン・トゥアン・キエット氏は、第1四半期の前年同期比での急激な落ち込みを経験したあと、プライマリー市場は12,000戸を超える供給を記録したと述べています。
第1四半期の供給量は、たった1,000戸程度でした。
今年前半期の供給量は、2021年通年の供給量にほぼ等しいレベルまで来ているようです。
高級クラスのアパートメントが、2020年以降の供給量の約7割を占めています。
プライマリー市場の在庫の平均価格は、高級・ラグジュアリー級のアパートメントの増加により上昇しています。
「2020年から21年にかけて、Covidパンデミックが多くの不動産プロジェクトの開発を遅らせ、市場にマイナスの影響を与えました。しかし、2022年にきて新規供給量も販売量も回復を始め、2023年には完全回復を遂げるでしょう。」
新規供給量についていうと、タウンハウス・ヴィラ部門は控えめで、前半期に市場に投入されたのはたった600戸程度でした。
価格は前年同期比で40%以上上がっており、過去3年間で最も大きな上昇幅となりました。
今後6か月は有望です。トゥ・ドゥック市をダウンタウンと結ぶトゥーティエム2橋や10月に完成を控えるドンナイ省のロンタイン空港などの大規模インフラプロジェクトがあるからです。
外国投資家も、投資機会を求めて市場に戻りつつある、とCBREは述べています。
2022年の新規アパートメント供給は、24,000戸にもなると見られています。
アジア太平洋地域で不動産を所有する年齢層は年々若くなっており、以前の顧客層とは異なることなるニーズや価値観を持っています。キエット氏は、今後5年間、Z世代(1997年以降)に大きなポテンシャルを感じている、と述べています。
(出所:Vietnam Investment Review)
(画像:Photo by Huỳnh Tấn Hậu on Unsplash)
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