[ベトナム] ホーチミンシティの商業施設の稼働率上昇

2022/10/20


ホーチミンシティの中心業務地区(CBD)の商業施設は、2022年第3四半期の稼働率が94%となり、第2四半期から1%上昇しました。


ダウンタウン外のショッピングモールおよびリテールスペースも好調で、それぞれ稼働率は94%と89%でした。


不動産サービス会社CBREベトナムの最新のレポートによると、リテールスペース賃貸に関する問い合わせは急激に増加しており、特に飲食サービス、ファッション・アクセサリー、ライフスタイル事業からの問い合わせが87%を占めているようです。



稼働率の上昇に加えて、第3四半期は賃料も上昇しました。ダウンタウンエリアのショッピングセンターの1階のスペースの平均賃料は、VATおよびサービス料除きで、ひと月に平米あたり185~250ドルとなっており、前年同期比で52%増となりました。他のエリアは38ドル程度となっています。


不動産サービス会社サヴィルズ・ベトナムのレポートでは、安定的な国内消費の伸びのおかげで、世界的なリテールブランドがベトナムで事業拡大を継続したと述べられています。日本および韓国ブランドが、今年9か月のショッピングセンターのリテールスペースの44%を占めました。


専門家の多くは、ベトナムのリテール市場について明るい将来を予測していますが、インフレの影響については慎重な見方をしています。


CBREベトナムのリサーチ&コンサルティング部門の副ダイレクター、ファム・ゴック・ティエン・タイン氏は、一等地の希望賃料は、今後外国の小売業者がさらに参入を続けることで、上昇が見込まれると述べています。しかし、物価の上昇が今後、消費者支出にマイナスの影響を与えると、トップを走る小売業者の成長は以前に予測されていたほど伸びない可能性もあると述べています。




(出所:VNexpress
(画像:UnsplashのSimon Nhamが撮影した写真  )