[ベトナム] ホーチミン市、汚職案件で売却された公有地を収用

2022/09/22


ホーチミンシティのダウンタウンにある土地2区画6,300平米が、市場価格を大幅に下回る価格を国有企業に払ったとして、とある企業から収用されることになりました。



市当局は、汚職案件とみなし、ヴィエト・ハン・サイゴン・トレーディング - コンストラクション - サービス社(Viet Han Saigon Trading – Construction – Service Co. Ltd.)から、1区ベンゲー地区のグエン・ドゥ通りとチュマインティン通りの区画を差し押さえました。



今年1月、政府の検査官は、国内最大のコメの輸出業者のひとつ、100%国有のベトナム・サザン・フード・コーポレーション(Vietnam Southern Food Corporation-JSC (Vinafood 2))の役人が、2015年に、二束三文でヴィエット・ハンに当該区画を売却したと話していました。



この2区画は、Vinafood2が、オフィスビル、商業センターおよびホテルの建設のために、市から受領していたものです。Vinafood2は、同地を開発するためにヴィエット・ハンと合弁事業契約を締結しました。



当時の土地の売却価格は7,300ベトナムドン(約45億円)でしたが、検査官は2015年11月に市場価格を1.979兆ドン(約121億円)としており、市に1.24兆ベトナムドン(約76億円)の損害を与えたとされています。



さらに、検査官の調査で、Vinafood2が銀行から何兆ドンという資金を借りるために、その不動産を担保にしていたことも分かってきました。



ヴィエット・ハンは、市の土地基金開発センター(Land Fund Development Center/LFDC)に土地を引き渡すよう指示を受けているということです。



(出所:VNexpress

(画像:UnsplashのThuận Minhが撮影した写真 )