2021/06/22
[ベトナム] ホーチミンシティの公式地価変更なし
ホーチミンシティの公式地価(係数またはK係数)は、原価の上昇と経済が課題に直面する中、今年も横這いとなることが発表されました。2021年6月18日より有効となります。市の人民委員会のレ・ホア・ビン副会長が述べています。
ホーチミンシティ・デベロップメント・リサーチ・インスティテュートは、パンデミックにもかかわらず、市内の不動産価格は、多くのセグメントにおいて上昇が予想されると述べています。
財務省は、地価は市場価格と連動していなくてはなりませんが、一方で、もしK係数がパンデミックの中で上昇しすぎると、土地のユーザーに困難を招くことがあると説明しています。
賃貸用に使用される土地のK係数は、土地の使用目的に基づいて、2グループ、5地域に分けられます。
ひとつめのグループは、住居、金融サービス、レストラン、ホテルのための賃貸用の土地です。2つめのグループは、賃貸用の土地およびサブ工業団地および公共工事のための賃貸用の土地となっています。
地域1には、1区、3区、4区、5区、10区、11区、タンビン区、フーニュアン区が含まれます。地域2には、最近発足したトゥードゥック市と6区、7区、ゴーヴァップ区、ビンタイン区、そしてタンフー区が入ります。
地域3には、8区、12区、ビンタン区、地域4にはビンチャイン県、クチ県、ニャーベ県、ホックモン県です。
公式の価格リストは、5年ごとに改定されることになっており、土地の使用権料の計算、行政上の制裁措置、罰金、市が土地を取得するときの補償金の支払いなどの基礎となります。
土地使用権を取得したり、土地の使用目的を変更しようとしたりする際には、適用されている係数をもとに計算された手数料を支払わなくてはなりません。
市の人民評議会(People’s Council)は最近、今後5年間も同じ地価としたいという人民委員会の提案を承認しました。
市の天然資源・環境局のディレクター、グエン・トアンタン氏によると、人民評議会に承認された後に天然資源・環境局が各土地タイプの価格リストについての規則の草案を完成させることになっています。
地価リストは、個人や法人が違反をしたときの、国に対して支払うべき罰金や補償金も定めています。
現在の規則では、国が不動産会社から土地を収用したり、土地使用料を計算したりしようとするとき、当局は、各個別のケースについて地価を評価することになっています。
もし家庭または個人が土地使用権を得たり、土地の用途を変更したりしようとする場合は、人民委員会が毎年発行する調整K係数をもとに土地使用料を支払わなくてはなりません。
このような場合、地価は新しい係数を掛けて計算されます。
譲渡された土地の市場価格は公式の地価リストに掲載の価格よりも大幅に高いことがあるので、係数は現実的な数字でなくてはならない、と市の当局は説明しています。
(出所:Vietnam News)
(画像:Image by Quang Nguyen vinh from Pixabay )
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