2022/06/16
ベトナム建設省のグエン・タイン・ギー大臣は、不動産価格の高騰とアフォーダブル住宅の大幅な不足を受けて、労働者向けのアパート建設のためにより多くの土地を充てるべきだと述べています。
ギー大臣は、国会で最近行われた質疑応答で、大きな需要をカバーするためには、アフォーダブルな新築アパートの供給量が十分ではないと話しました。
2021年、172件のプロジェクトが完成しましたが、2020年から40%減少しました。「全国で339の公営住宅プロジェクトが開発中だが、進捗は非常に遅い。」とギー大臣は話しています。
古いアパートメントの改築や不動産データの公表も含め、国全体で公営住宅の企画・開発がもっと行われる必要がある、と大臣は主張しています。
中価格帯、高価格帯のアパートメントが過剰供給気味なのに対して、公営住宅およびアフォーダブルアパートメントは大幅に不足しています。
「住宅価格は、賃金の上昇を上回るペースで上昇しています。だから、低所得労働者は、住宅に手を出すことが難しくなっているのです。」
実際に住宅需要のある人に対して融資を手配する件について質問が出ると、ベトナム国家銀行のグエン・ティ・ホン総裁は、低所得者向けにインセンティブ利息が適用された融資パッケージの用意があると述べたものの、金利や利用方法などの詳細については触れませんでした。
議員の中には、政府が不動産業界の金融政策の引き締めを行ったことで、人々が住宅ローンを受けにくくなったのではないかと懸念を示す者がありましたが、ホン総裁はそうではないとの見方を示しました。
中央銀行は、顧客が預金を引き出せるよう銀行が資金を必要とする時のために、借り主が負債を返済できるように、銀行を通じてリスクの高い不動産ローンを制限しているまでだ、とホン総裁は述べています。
当局は不動産市場の発展を制限しているのではなく、課題に対処しているのだ、とヴォン・ディン・フエ国会議長は話しています。議長は、不動産市場がさらなる発展を遂げるためには、有利な条件が必要だ、とも付け加えています。
(出所:VNexpress)
(画像:Photo by Tran Phu on Unsplash )
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