[マレーシア] Igb Reit、ビジネス環境に慎重な姿勢

ミッドバレー・メガモールやザ・ガーデンズ・モールを所有するIGB不動産投資信託(REIT)は、現在の低迷する経済・事業環境によって今年の業績は重大な悪影響を受けると述べています。

[マレーシア] IGB REIT、ビジネス環境に慎重な姿勢

ミッドバレー・メガモールやザ・ガーデンズ・モールを所有するIGB不動産投資信託(REIT)は、現在の低迷する経済・事業環境によって今年の業績は重大な悪影響を受けると述べています。


これは、Covid-19流行とその対応として取られた活動制限措置(MCO)を受けて、賃料サポートプログラムと、貸し倒れの可能性と投資物件の公正価値の減損の可能性が高まることが主な理由です。


回復期の活動制限令「RMCO」が2020年6月10日に開始してから、ミッドバレー・メガモールもザ・ガーデンズモールも、慎重にではありますが、客足も車の交通量も確実に少しずつ増えてきています。


回復の兆しが見えますが、IGB REITのマネジャーは、現在の経済とビジネスの状況を注意深く見守り、REITの運用と業績に与える影響を緩和すべく、適切かつタイムリーな措置を講じることにしています。


2020年6月30日に終了した2020年第2四半期では、IGB REITの純利益は75%減の1,950万リンギット(約4.8億円)に落ち込みました。前年同期は7,790万リンギット(約19.3億円)でした。これは、Covid-19流行と活動制限令(MCO)により、テナント向けの賃料サポートを行ったことと、駐車場収入の落ち込みによるものです。


総収入は、前年同期の1億3,500万リンギット(約33.4億円)から、54%減の6,200万リンギット(約15.3億円)に減少しました。


IGB REITの不動産事業損益は3,740万リンギット(約9.2億円)で、前年同期の9,850万リンギット(約24.3億円)から62.1%減となりました。


「見通しも厳しく、課題も多いですが、IGB REITはCovid-19流行の期間も回復力を保ち続けることを固く決意しています。」と同社は2020年7月20日のマレーシア証券取引所への届出の中で述べています。


IGB REITは、ミッドバレー・メガモールとザ・ガーデンズモールの評価額の査定は、独立鑑定人によって行われたと発表しています。


2020年7月1日付の評価レポートによると、ミッドバレー・メガモールとザ・ガーデンズモールの2020年6月30日時点の時価はそれぞれ、前四半期の36.7億リンギット(約907.6億円)と13億リンギット(約321.5億円)を維持しました。


2020年前半期のリテール販売状況


国内の小売業者・モール運営者の売上は、Covid-19流行の中、引き続き落ち込んでいます。

リテール・グループ・マレーシア(RGM)が4月に発行したレポートでは、コロナの影響で、マレーシアの今年のリテール売上成長率予測は2019年実績比で-5.5%(つまり、109億リンギット減)に下方修正されました。

修正後の2020年リテール売上予測は1,016億リンギット(約2.5兆円)です。一方で、2019年の売上実績は1,125億リンギット(約2.8兆円)でした。


2020年第1四半期は、国内小売業は、前年同期比で-11.4%のネガティブ成長を記録しました。


2020年3月の最初の2週間、ウィルス流行への懸念から、消費者の支出に影響を与えたことによります。


小売業者協会の会員法人は、2020年第2四半期、平均で-28.8%の売上減を予想しており、この数値はRGMが2020年4月に行った予測-9.3%からさらに悪いものになっています。

デパート兼スーパーマーケット事業者は、今年第2四半期は-40.9%のマイナス成長を見込んでいます。デパートのみの事業者は最悪の-62.8%が予想されています。スーパーマーケットおよびハイパーマーケット事業者も成長率-14.8%のレッドゾーンです。


コンサルタント会社RHMが最近発表した声明では、MCOが10月より前に完全に解除されれば、国内の小売業は業績の回復が見込めると述べています。

今年の第4四半期には、リテール売上は1.5%減とやや減少にとどまる見通しです。


RGMが予測する、マレーシアの2020年通年でのリテール成長率は、前年比-8.7%です。これは、同社が4月に行った予測-5.5%からさらに下方修正されました。


(出所:New Straits Times

(トップ画像:Photo by Bruno Kelzer on Unsplash )